仮想敵国
最近左右過激な投稿が目立っている様子です。
中でもアメリカの仮想敵国は日本との投稿に関しては、やっと気が付いたか、との感です。
近代史の中で、運の良さもありますが、欧米の鬼牙に掛からず、上手にバランスを保って力をつけて、遂には敵国として実効は僅かでも本土を攻撃した米国独立以来唯一の国です。
文化も歴史も著しく異なり、簡単には理解出来ない国民性と、驚くほどの統率力、規律を保って来た国です。
それ故、彼等に取っては敵にしたくない国の一つですが、今の所国内に基地を分散配置し、わき腹に匕首を突きつけた状態なので、軍事的には大きな脅威では無いと考えている様子です。
日本も総合的に判断すれば、必要以上の経費を軍備に費やすよりは、経済力の増強に主眼を置いて来たので、上手に利用して来たとも言えます。
ベトナム戦争以降、幾つかの大きなインパクトが有りましたが、米国に取って他国の為に自国民を犠牲にする事は不合理な事ですが、日本に再軍備を単独で進めることを要求するには不安が残り、シ−レ−ン防衛等徐々に肩代わりを求めて来て居ましたが、現在の軍事技術では一瞬にして敵に回した場合自国の首都が攻撃にさらされる事になり、微妙なバランスを保ちながらコントロ−ルする必要に迫られているのが実態と思います。
例えばF2支援戦闘機は当初単独開発の予定でしたが、F16をベ−スに共同開発としましたが、外観こそ似ていますが主翼の一体成型等の生産工程、運動能力等全く似て非なるものとなり、相手側はかなり脅威に感じている様子です。
かつて、黄渦と言う言葉や、集中豪雨的輸出がありました。 現在の実質的な黄渦の元凶は中国に移りつつ有りますが、1970年代後半から1980年代にかけてUSスチ−ルの倒産や自動車産業の衰退等、日本企業が米国市場に与えた影響は著しく、為替レ−トを変えても対応出来ず、米国内の大量の失業者発生や倒産は我々の目から見ても悲惨な状況でした。
所謂経済戦争と言われた時代に入ったのはこの頃です。
やっと、太平洋戦争の仇を取ったと言われたのはこの頃で、日本は戦争に負けて、戦争に勝った最終的な勝利者との論評を良く米国紙で目にしました。
国と国の関係はある意味、微妙なバランスで保たれており、戦争は単に武力行使だけでも有りません。
所謂経済制裁は戦術で言えば兵糧攻めに相当し、経済制裁を厳密に行われた国の経済は著しく衰退し、国民は悲惨な結末を迎える事もある様子です。 カダフィ大佐はその点良く気が付いたと思います。
尤も、キュ−バの様に制裁に慣れて、反米同盟を築きつつある国もありますが、国民は必ずしも恵まれているとも言えません。
人種間紛争と宗教紛争は人類が地球に存在する限り無くならないと思います。
米国海兵隊の若者数人と一緒に飲んだ時に、彼等は日本人も、韓国人も台湾省の人も同じで、同じ顔をして共通の文字を使い、何処が違うのかと質問され、困った事があります。
彼等から見れば、ヒスパニックと黒色人種はある面、人間では無いとの感覚は歴然と残っています。
民主主義の象徴と自負する国の代表者は、奴隷制度の恩恵に浴した子孫であり、その感覚は随所に見られます。
彼等と上手に付き合っているのは、華僑とユダヤ人と日本人かもしれません。
只、今のアメリカは既に単独で戦争も出来ず、ミサイルも作れず、飛行機も作れません。
友好国が最も致命的な打撃を与える敵国になる事は為政者は熟知しており、相手側も警戒している事は当然です。
その面、熱烈な恋愛の末、結婚した夫婦が後に修羅場を向かえ離婚するのと似ています。
適当な距離の保ち方は課題です。
Fnews-brouse 1.9(20180406) -- by Mizuno, MWE <mwe@ccsf.jp>
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