Archive-name: fj-news/ngmp6.5/part3
Original-author: kono@csl.sony.co.jp (Shinji Kono)
Last-change: 2004/07/24 by committee@fj-news.org


3.7 投票・署名による決定(CFV/CFS)

3.7.1 投票に関する条件

CFXとして投票(CFV)が選択された場合、本節で定める方式により投票を
おこなう。CFVに対する異議は認めない。

投票は参加者のE-Mailによる記名投票、一人一票、投票期間3週間、賛
成/反対の二者択一とする。条件付き投票は認めない。

[解説] From:に含まれるコメントをもって記名としてよい。

指定された形式に従っていない投票は無効票とし、集計から除外する。
ただし投票期間内であれば改めて指定された形式に従った投票を提出し
直すことはできる。有効な投票の内容を変更することはできない。

賛成が過半数のとき提案は承認される。

投票において理由づけは要求されない。投票内容を理由にして投票者の
今後の投稿にいかなる制限も加えることはできない。

投票は提案者または提案者が指名した代理人が管理する。これを投票管
理者と呼ぶ。

投票管理者が自動集計システムや他サイトが提供する投票箱などの機能
を利用した場合でも、投票管理および結果公表の責任は提案者が負うも
のとする。

自動集計システムや投票箱などに付随した制約は、CFVの通知に含めな
ければならない。そのような制約は、投票結果に不公平をもたらさない
ものに限り認められる。

CFVの内容や期間はCFV開始後は変更することができない。

3.7.2 複数選択投票

通常の投票に代えて、複数選択投票をおこなうことができる。

各候補は独立したCFVに要求される条件を満たす必要があり、独立した
CFVと同様に投票管理される。

選定方法は次のとおりとする。過半数の賛成を得た候補の中から賛成/
反対の比率の最も高い候補を採択する。比率の最も高い候補が複数ある
場合には、その中から賛成票の多いものを採択する。賛成票の数と比率
がともに等しい候補が複数ある場合には、管理人が選択する。この選択
に関する異議は認めない。

3.7.3 投票結果の公表 (Vote Result)

投票結果は委員会にE-Mailで通知するとともにNG管理グループに公表し
なければならない。

公表には集計結果に加えて全投票者の投票内容が付随しなければならな
い。

まとめて公表する場合は、個別に公表するものと同等なものに限り許
される。

[解説] 投票期間終了後、正式な公表に先立って投票内容を公開しチェッ
クをおこなう場合が多い。

3.7.4 署名

賛同者の署名を集めることで提案の承認を得ることができる。この手続
きをCFSと呼ぶ。

署名は参加者のE-Mailによりおこない、募集期間3週間とする。条件付
き署名は認めない。

CFSを選択する場合、提案者は募集期間開始1週間前までに提案の内容と
趣旨、募集期間、集計方法をE-Mailにより委員会に通知するとともに、
NG管理グループへの投稿により告知しなければならない。

提案(後述する別の案を含む)に反対するもの、および別の案を提案す
るもの(以下反対者)は、それぞれの案への賛同の署名を集めることで提
案の承認を阻止、または別案の承認を得ることができる。ただし、別案
は提案者のCFDから逸脱するものであってはいけない。

反対者は提案者のCFS予告から募集期間終了までの間に、対象となるCFS、
反対する内容と趣旨、集計方法をE-Mailにより委員会に通知するととも
に、NG管理グループへの投稿により告知しなければならない。

反対者の署名募集期間は提案者の署名募集期間と同一か、それに含まれ
る期間でなければならない。

提案者は募集期間開始より前であれば、CFSを中止できる。その場合は
その旨をE-Mailにより委員会に通知するとともに、NG管理グループへの
投稿により告知しなければならない。

提案者は募集期間の1週間前以降は募集内容および期間を変更すること
はできない。募集内容および期間を変更する場合は、CFSを一旦中止し
て新たに開始する必要がある。

反対者は募集開始以降は募集内容および期間を変更することはできない。

提案者、反対者とも、複数人が共同して署名を募集できるが、そのうち
の1人が代表者とならなければならない。

署名は提案者/反対者または提案者/反対者が指名した代理人が管理する。
これを署名管理者と呼ぶ。

1人の署名管理者が複数案の署名を管理してもよい。

署名管理者を交替する必要があるときは共同提案者/反対者内で合意の
上、その旨をE-Mailにより委員会に通知するとともに、NG管理グループ
への投稿により告知しなければならない。

複数の署名管理者が同一内容の署名を別個に募集することは自由である。
ただしこれらの署名は別個のものとして扱われ、集計を合算することは
できない。

署名管理者は署名管理に関して公正を保たなければならないが、中立を
保つことは要求されない。署名の案内、趣旨説明、中間集計の公開など
によって署名を促す行為は随時行なってよい。

指定された形式に従っていない署名は無効署名とし、集計から除外する。
ただし署名期間内であれば改めて指定された形式に従った署名を提出し
直すことはできる。有効な署名の内容を変更することはできない。

同一の参加者が複数の署名募集に応募してもよい。

募集期間終了後、署名管理者は3.6.3節「投票結果の公表」に準じて収
集した署名内容を公表しなければならない。公表が著しく遅延された場
合、管理人はその署名の案を無効として考慮対象から除外することがで
きる。

50票以上かつ最も多い署名を集めた案が採用される。同一署名数の案が
複数ある場合は管理人が選択する。この選択に関する異議は認めない。
どの案も50票以上の署名を集めなかった場合は提案が却下される。

管理人は選択に際し、不公正、事故、その他の問題があったと判断する
案を選択対象から除外した上で選択するか、またはその影響が大きいと
考える場合、CFSを予告以前の段階まで差し戻すことができる。いずれ
の場合も管理人は判断の理由を明示しなければならない。

CFSが差し戻された後は、再度予告から始めてCFSを実施することも、他
のCFXを選択することも通常通り可能である。

署名において理由づけは要求されない。署名内容を理由にして投票者の
今後の投稿にいかなる制限も加えることはできない。

[解説] 反対者の別の案が提案者のCFDから逸脱してはならないという
規定は、別案として、同時にCFDが可能な案や、全く無関係な案の提出
を防止するためのもので、管理人がその判断を行う。

3.8 CFD期間の満了 (Expiration)

CFD期間は、次のいずれかの場合に満了する。
 a) CFAまたはCFRが異議なく成立したとき。
 b) CFV/CFSの結果が確定したとき。
 c) CFXに関する合意が成立しないまま開始から2か月経過したとき。

ただし、2か月の締切にまたがってCFXが行われている場合はその終了ま
ではCFD期間は満了しないものとする。予告を要件とするCFXの場合は、
予告期間を含めて締切にまたがったCFXと見なす。

2か月の締切は管理人の判断に基づき弾力的に修正できる。

合意が不成立のままCFD期間が満了した場合、提案者はその旨をE-Mail
で委員会に通知しなければならない。

合意が不成立のままCFD期間が満了した場合、管理人が管理行為(CFX)を
選択する。このCFXに対する異議は認めない。CFXがCFA/CFRのときはそ
れが直ちに成立する。CFV/CFSの場合は管理人または管理人が指定した
代理人が投・署名票管理をおこない、その結果に従う。

[解説] 2か月の締切になっても、速やかにCFXを出せば合意に到達でき
る見通しがあると管理人が判断した場合には、満了期間を延長してCFX
による合意をめざすことができる。