プラネテス Phase 20
石崎です。
表稼業の都合で1週間遅れ。^^;;;;
# 未だ未だ記事を書くのが沢山…。
プラネテス Phase20『ためらいがちの』について雑感など
^L
●二次試験
タナベ「もう一年経つだなんて、あんまり実感が無いな。…ちょっとは成長した
のかな」
一次試験を突破したハチマキは、宇宙空間に出て二次試験を受験していた。
デブリ屋の経験を活かし、EVA試験をノーミスで突破したハチマキは、学科
の点数の低さをカバーして、良い所まで行くのではと言われていた。
研修を終え、ISPV-7に新たにやって来た新入社員。もうタナベが配属になって
から1年が経っていたのだ。
自分が成長したのだろうかと思いつつデブリ課に出社したタナベは、課長補佐
達の歓迎を受ける。
実は新人がデブリ課に配属されることになったのだ。やがて現れたその新人が
クレアだと知り、デブリ課一同は吃驚仰天。
# 今回の話はオリジナルですが、冒頭の試験の部分だけは原作の二次試験のシー
# ンから来ています。台詞が省略されてしまっていますが、デブリ回収作業で鍛
# えたハチマキのEVA能力は半端じゃ無さそうです。
# 新たに配属された新人達。ところで、この時代になっても「新卒」という概念
# はあるらしい。
# 新人がデブリ課に来ると知り、先輩の代わりというタナベ。彼が戻って来られ
# るとでも思っていたのでしょうか? ^^;;;; もっとも、課長も有休と代休に
# も限界がと言っているので、ひょっとして辞表提出して限界まで有休取得→退
# 職という手順を踏んだのかな。もっとも、そんな知恵が働くなら、何で野宿す
# る羽目になったんだという気もしますが…。
# ハチマキが試験に落ちてまさか自殺? と心配する課長補佐。相変わらず発想
# が極端。タナベの方はハチマキのことを信頼しきっているようですが。
# どんな形でも良いから戻って来て欲しいという課長補佐。バイトとか派遣社員
# とか、道があるということでしようか?
●閉鎖環境試験
ハキム「余裕だな星野。わざわざ呼びに来てくれたのか」
ハチマキ「まさか。俺は一次で友達をけ落としてるんだ。自分のことしか関心ね
ぇよ」
ハキム「それで良い。私も同じだ」
ステーションで行われる試験直前、ハキムは清掃員と何かをやり取りして怪し
い動きを見せる。
二次試験のクライマックスは、十日間に渡り四人一組でモジュールの中で生活
する、閉鎖環境試験。
一人でもモジュールから離れた場合、失格となるこの試験は、見知らぬ人間と
チームワークを取れというもの。
テストモジュールに辿り着いたハチマキは、そこで同室となる女性のミッショ
ンスペシャリスト、サリー・シルバーストーンと機関士にレオーノフ・ノルシュ
テインと出会う。
機関士のレオーノフは伝説の機関士であるハチマキの父、ゴローのことを知っ
ており、ハチマキのことをサラブレッドと評するが、ハチマキは俺は俺だと怒る。
なかなか姿を現さず、モジュールに入る制限時間ぎりぎりに入って来た四人目
はハキムだった。
直後に始まった試験の内容は、十日間の間フォン・ブラウン号の日常業務と同
じことをするほかに、ある課題をすること。
その課題の入った箱を開けてみると、そこにはフォン・ブラウン号の巨大模型
が入っていた。
# ISPV-7に衛星をぶつけようとしたテロ事件以来、怪しいそぶりを少しずつ見せ
# ていたハキムですが、今回の行動で彼の疑惑は決定的になりました。原作読ん
# でいても、「アニメでは彼はシロなのでは?」と内心ハラハラしていたので、
# ほっとしたり。(ぉぃ)
# 原作より登場タイミングが早いですが、閉鎖環境試験でサリーとレオーノフ登
# 場。この二人の話、きちんとやるのかな?
# 閉鎖環境試験、「二つのスピカ」の宇宙学校入学試験の閉鎖環境試験とネタが
# 大分被っています。誰か一人でも脱落したらアウトとか、中で何かを期限以内
# に作るとか、途中でアクシデントが発生するところまで^^;;;; まるで、スピ
# カの脚本を読んでからわざとこういう話にしたと言われても驚かないぞ。
# スピカの閉鎖環境試験では、そもそも自分が入るべき部屋のドアを開ける番号
# を記憶していないといけなかったりと、大分最初から意地悪な(だが納得出来
# る)試練があったのですが、こちらは時間以内に受験番号と同じモジュールに
# 入れば良いという代物。……にも関わらず、出だしから複数のモジュールで脱
# 落者が出ている模様なのですが。一体何をどうしたら脱落するんでしょうか。
# スピカのドミノに相当するものは、フォン・ブラウン号の模型。これはかなり
# 製作するのが辛そうな代物ですね。
●昔の女と今の女
タナベ「あの、クレアさん。デブリ課って仕事はきついし、出世も望めないかも
しれないけど、そんなに悪い所じゃ無いですよ。足下にでっかい地球を見
てると、いやなこととか悩みとか、忘れられるんですよ! 癒されるって
言うか、そう言う事がちっぽけに思えるって言うか」
ハチマキの昔の彼女であるクレアがデブリ課に来たことで、今の彼女であるタ
ナベとの間の軋轢を心配するラビィ。
一方タナベは管制課のエリートからデブリ課にいわば左遷されて来たクレアを
気遣うが、クレアにとってはそんな同情は余計なものでしか無い。
一方、閉鎖モジュールの中で課題にせいを出すハチマキ達。
ハキムにフォン・ブラウン号に乗ろうと思った理由を尋ねられたハチマキ。
親父の背中を見てでは無く、ただ強そうで遠くへ行けそうだから乗りたかった
というハチマキの言葉にレオーノフも肯く。そしてそれから暫くは、こともなく
試験日程は過ぎて行くのだが……。
# 課長補佐、タナベとハチマキが付き合っていることに気づいていなかったのか。
# ハチマキがフォン・ブラウン号に乗ろうと思った理由。子どもっぽいですが、
# それが男のロマンというものでしょう。
# あれだけでかいプラモだと作るのが大変…と思ったらレオーノフは部品で遊ん
# でます。そんなことやって、部品無くしても知らないぞ。
●港あっての船
ギガルト「ハチマキの奴。港あってこその船だろうが」
試験最終日。時間を5時間も残して無事に模型を完成させたハチマキ達だが、
その直後にモジュール内の電源が落ちてしまう。
その頃、タナベは月で入院しているギガルトに電話していた。
ギガルトが入院していたことを知り、驚きを隠せないタナベにギガルトはハチ
マキのことかと尋ねる。
タナベにも近況を知らせていないと知ったギガルトは、「港あっての船だろう
が」と呟く。
ギガルトの電話の声を聞きつけ、ノノがギガルトに声をかける。
電源が落ちた理由は電源系統の故障。蓄電池の残量は何とか足りていたが、酸
素残量が事故の時に排出されたのか、足りないということをレオーノフは告げる。
飲料水から電気分解するだけの電力は無く、推進剤の酸化剤から酸素を抽出す
るのは難しく、有毒ガスも発生してしまう。
緊急余圧服や酸素ボンベの類も、直前まで周辺の状況を調べていたハキムに無
いと断言され、サリーは空気があるうちに棄権しようと提案。
だが、ハチマキとハキムは、ロックスミスであればトラブルに巻き込まれた人
間を試験で落としたことがあると指摘。更に、この事故自体が仕組まれた可能性
があると言うのだった。
# ノノたん再登場! 割と誰とでも仲良くなってトランプしてるらしい。
●奪ってでも手に入れたいもの
チェンシン「一次試験で落ちた僕に二次のことを聞くなんて…。ハチマキは、友
達も恋人も要らないってさ」
タナベ「え」
チェンシン「あいつは一人で生きて行くよ。会社も友人も地球すら必要じゃ無い
んだ。でも、僕は…僕だって欲しいものはあるんだ! 夢だって女だっ
て」
フィーに言われ、月の手伝いで使う整備リストをタナベの机で探したクレアは、
タナベがハチマキの丸秘ノートを持っていることを知る。
一次試験で落ち、ISPV-7に帰還して来たチェンシンを出迎えたタナベ。
彼女かと冷やかされそんなんじゃありませんと怒鳴るチェンシンのことを試験
に落ちてから、先輩達は様子がおかしいと囁き合う。
ハチマキの試験の結果と二次試験のことを聞くタナベに、チェンシンはハチマ
キは恋人も友達も要らないのだ、僕だって欲しいものがあると言い、タナベの唇
を強引に奪う。
だが、タナベはチェンシンの唇を噛み、今度やったら噛み千切ると言い去って
行く。そんな二人の様子をクレアが下から見上げていた。
# マイ宇宙船獲得ノート、タナベが今は持っているんですか。最早ハチマキにと
# って不要な物ということなのかな。
# チェンシンがタナベのことを好きだということは知っている筈なのに、一次で
# 落ちて戻って来た彼にハチマキや二次試験のことをあれこれ尋ねまくるタナベ。
# クレアには色々気を使えるのに、チェンシンには使えないんですね。
# 強引にキスまでは兎も角、その後で唇噛むところまでは予測出来ませんでした。
# やるなタナベ。
●仲間割れ
ハキム「試験終了まで4時間。三人が生き残るだけなら、残り三時間半までは耐
えられる。後30分、他に方法は無いか考えるんだ」
ハチマキ「ハキム…」
ハキム「諦めるな。最後まで」
レオーノフ「考えて、駄目だったら」
ハキム「その時は、私が誰かを殺す!」
酸素残量が刻々と減少する中、中からではどうにもならないとレオーノフは外
に出て助けを呼ぼうとする。エアロックの酸素が抜かれている可能性を指摘する
ハチマキだが、レオーノフは耳を貸そうとはしない。
死んでもフォン・ブラウン号に乗るというハチマキに、だったら一人で死ねと
いうレオーノフ。
三人なら酸素も足りるだろうというレオーノフの言葉を聞き、興味深い提案だ
とハキムも言い出す。
この試験はチームワークを試す試験であるが、酸素が足りない以上、大切なの
は全滅しないことだと言うハチマキ。
この異常な状況に、サリーは非常ボタンを押してしまおうとするが、ハチマキ
がその手を押さえる。
ハチマキを凶器で傷つけ、非常ボタンを押そうとしていたサリーをハキムは止
める。
自分は犯罪を犯すことになってもフォン・ブラウン号に乗ろうと決めていると
いうハキム。
それが殺人であってもというハキムは同時に、まだ時間があるという。
三人分の酸素容量ぎりぎりとなる、30分後まで何か手を考えようというのだ。
そしてハキムは、考えて駄目だったら、私が誰かを殺すと言うのだった。
# スピカでは急減圧&ドミノが全部倒れてしまうという試練でしたが、こちらの
# 方はもっと過激に酸素残量が足りないというもの。成る程、確かに人道上かな
# り問題がありますな。
# 極限状況において誰か一人の犠牲でみんなが助かるという展開はありだと思い
# ます。しかし、このトラブル自体が仕組まれた可能性があることを看破したハ
# キム達が、誰か一人殺してでも試験に合格すると断言してしまうというのはちょ
# っと所じゃなくてかなり変な気が…。^^;;;;
●冬眠作戦
ハチマキ「ハキム。あの時、本当に誰かを殺すつもりだったのか?」
ハキム「もちろんだ。友達ごっこが出来る程宇宙は甘くないだろう」
次々と脱落していく受験生。
そして遂に閉鎖環境試験のタイムリミット。ドルフの命令で追加の酸素と救護
班が残ったチームの部屋に送り込まれる。
ハチマキ達のチームにの部屋に入った救護班は、エアロック入り口のハンドル
が回らないため、非常ハッチから中に入ると真っ暗な部屋の中で最初に見たもの
は動かなくなっているサリー。
続いて、ハチマキ、ハキム、レオーノフも動かなくなっているのを見て、全員
死んでしまったのかと慌てるが、実は全員生きていた。
ハチマキ達は人為的に体温を28度まで下げることで代謝を抑え、酸素消費量を
減らすことで最後の試練を突破したのだ。
ハキムに本当にあの時誰かを殺すつもりだったのかと問うハチマキ。
もちろんだというハキムに、ハチマキはあんたとなら上手くやれそうだと言う
のだった。
# えーと、人間は体温を28度まで下げた状態で3時間を過ごして生きられるので
# しょうか? そして、その状態で這って動き、話す事まで出来るのでしょうか?
# かなり無茶して試験に合格したハチマキ達。でも、本当は別に模範解答があっ
# たのではと思うのですが、他の合格者の方々がどうやって試験をクリアしたの
# かが無茶苦茶気になります。そう言えば、テクノーラ社の枠とかで形だけ試験
# を受けている人達ってこの試験はパスしてるんだろうなぁ…。流石に。
●次回予告
Phase 20 『タンデム・ミラー』
ロックスミス「ようこそ。フォン・ブラウン号へ」
コリン「この間大学を卒業してね。今は連合の開発監査部に居るんだ」
ギガルト「良いさ。はっきり見えない位の方が」
ノノ「…」
クレア「入港前にデブリの回収?」
ユーリ「どうやら、タンデムミラーエンジンの一部のようだな」
ハチマキ「俺のことだろう? お前に話してどうすんだよ」
タナベ「え」
クレア「また愛? あなたの愛は薄っぺらいのよ」
もう次回が放映されちゃっているんですが、ノノたんはやっぱり可愛いなぁ。
では、また。
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Keita Ishizaki mailto:keitai@fa2.so-net.ne.jp
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