プラネテス Phase 23
石崎です。
プラネテスPhase 23『デブリの群れ』について雑感など。
^L
■全面禁煙
フィー「何が地球外で行われる初めての評議会だ。要は先進国で月資源を独占し
ようってことだろう? わざわざ月まで来なくたって良いのにさ、どうせ
根回しも終わって、議長案に決まるんだから、一々評議会なんて開くなっ
つーの。連合への分担金に応じて月資源を分配する? はっ。結局金を出
した奴らが、資源を貰うってことだろう。んなこと、一々月に来て決める
な」
宇宙防衛戦線のメンバーにより、月軌道各所でナブスターの接続に障害が発生
し始めた頃、デブリ課はミッションへと旅立とうとしていた。
最高評議会に行われる軌道ステーション周辺の警備は厳重であり、煙草を吸う
ことの出来ないフィーはご機嫌斜め。だが、警備に動員された警官達が月面上の
都市から引き抜かれたものであると知ったフィーは、ユーリ達に先にドッグに行
くよう言い残して、どこかに行ってしまう。
その頃、月軌道にら向かっているフォン・ブラウン号の中。
硬い表情のハチマキに肩の力を抜けと言ったゴローに、ハチマキはギガルトの
死を告げる。
ユーリ達を先に行かせたフィーは、ドルフに連絡を取り、宇宙防衛戦線が警備
の手薄となった靜かの海市で何かを仕掛ける危険性を指摘するが、ドルフはロッ
クスミスならいざ知らず、自分を狙ったところで意味が無いと言い、逆に宇宙防
衛戦線の作戦を邪魔したことのあるフィーの身を案ずる。
しかし、通信を切った直後、非常電源の修理と称して現れた男達によりドルフ
は撃たれ重傷を負うのだった。
# 警備員に9回も呼び止められたユーリ。それは、顔に残った傷が原因だと思い
# ます。^^;;;;
# 分担金に応じて資源を分配…するとこの世界では日本は世界で二番目に沢山資
# 源を貰えるのですね。(ぉぃ
# 苛ついているフィー。どうせ煙草だと思ったら本当に煙草でした。スモーカー
# ズシート、デブリ課から運び出すことが出来たんですね。
# 用件だけ言ってとっとと通信を切ろうとしたフィーに食事を誘おうとしていた
# らしいドルフ。まさかフィーに気があるの? それ以前にこの人結婚してるの
# か?
■タナベに期待
ユーリ「ハチマキが突然、会社を辞めると言い出した時、とても酷い状態でね。
誰の言う事も聞こえないって感じで、周りに対して壁を作ってしまう。自
分では壊せない壁を。判るんだ。自分もそうだったから。けど、タナベの
無茶苦茶なパワーだったら、その壁を壊せるんじゃ無いかって」
視察のためフォン・ブラウン号を訪れたコリン。タナベとリュシーも一緒だ。
落ち込んだ様子のタナベにリュシーは、ハチマキがギガルトが死んだばかりで
気が立っていたのだと慰める。
DS-12に追加された積み荷の側で、内部にDS-12の予定を告げているクレア。
エアタイトケースに入れられたそれを不審に感じるユーリだが、クレアはタナ
ベが居ないと判らないととぼけるとそれ以上の追求はせず、タナベをどうしてフ
ォン・ブラウン号に送り出したのかを語るのだった。
ユーリは、周囲に壁を作り会社を辞めて出て行ったハチマキの壁をタナベなら
壊せるのでは無いかと思っていたのだ。
# どうしてタナベがコリンとフォン・ブラウン号に? と思っていたら、ユーリ
# が直後に解説してくれました。ユーリも亡き妻の遺品探しという目的のために、
# 周囲に心を開いていなかった時があったので、気持ちが判るんですね。
# コリンに対して「素直で宜しい」と上機嫌のリュシー。もうすっかり自分のも
# のにした気でいますな。寝たの? (違)
■クレアの裏切り
クレア「この船は我々宇宙防衛戦線が徴用する」
管制課からの指示で、出発時刻が1時間遅れになったチェンシンが乗り組む貨
物船。
それが、デブリ課の船と針路がバッティングするためだと知りチェンシンは苛
つく。
反対運動が起こる中、月軌道で最高評議会が開催される。
ガリレオ開発を制圧した宇宙防衛戦線のテロリスト達は、唯一手に入れること
が出来なかったドルフの網膜パターンをチャドの命を盾に脅し、奪うことに成功
する。
ミッションに向かう途中、通信に応答しない不審な宇宙船がDS-12に接近。
管制課からの呼び出しにも応答しないその船が宇宙防衛戦線なのではと考えた
フィーは、その船に接近、ユーリとクレアをフィッシュボーンで待機させようと
する。
しかし、ブリッジに宇宙防衛戦線のテロリスト達が侵入。その先頭に立ちフ
ィーに銃を突きつけていたのはクレアなのだった。
# 貨物船の副操縦士に左遷されたチェンシン。船長さんの様子から見るとロクで
# も無い職場みたい。
# 最高評議会のニュースの中で、エルタニカの現状や農園に就職したと思ったら
# やっぱり待遇が悪かったらしく逃げ出しているシアの両親が映っているのが悲
# しい。
# ガリレオ開発を襲撃したのは、どうやらドルフの網膜パターンだけ入手出来な
# かったかららしい。逆に言うと他のお偉いさんのは全員入手していたというこ
# とか。^^;;;; 原作に比べて宇宙防衛戦線がやけに優秀です。
# 予想されていたとは言え、クレアが遂にテロリスト側に寝返ってしまいました
# ……。
■停止したタンデムミラーエンジン
議長「プライオリティを考えろ。宇宙船は又作れる。だが我々の代わりはいな
い」
月軌道一帯の一般通信回線が一斉に途絶え、その直前にDS-12を含む民間宇宙
船6隻からの交信が途絶え、予定の進路を外れた。
その報告を受けたクリフォード議長は、宇宙防衛戦線の狙いがフォン・ブラウ
ン号と聞いても動ぜず、宇宙船は作り直せるが、評議会のメンバーの代わりはい
ないと迷言を吐き、巡視船をフォン・ブラウン号に向かわせる必要が無いと明言
する。
一方で、民間船6隻の行方を気にしていた議長の下に、クレメンタイン軌道で
6隻の正体不明宇宙船が現れたとの報告が届き、議長は軌道保安庁にこれらの正
体不明船の捕獲を命じる。
その頃、フォン・ブラウン号では、通信障害を受けロックスミスは独断でタン
デムミラーエンジンの始動を命じていた。
通信障害の発生源もラグランジュ1のナブスターと判明。保安庁は特別処理班
を向かわせる。
そしてクレメンタイン軌道に到着した巡視船が見たものは、先頭だけが実際の
貨物船で他はダミー。
評議会では、ディスプレイに白猫のCGが現れ、宇宙防衛戦線からのメッセー
ジを伝える。
フォン・ブラウン号では、臨界に達したタンデムミラーエンジンは、テロリス
トに船を乗っ取られた時に備えて装備されていた、非常停止装置が作動。停止し
てしまっていた。
# クリフォード議長に貴方の代わりは幾らでもいるけど、ロックスミス博士やゴ
# ロー機関長の代わりは居ませんと忠告したいのですが。^^;;;; それが判って
# いるからこそ、ロックスミス博士は事故を起こしてもお咎め無しなのでは…。
# 保安庁の巡視船を見て一言。変形、好きなんですね……。
# 前回のスタッフロールで「白猫」とあって誰のことかと思ったんですが、今回
# で判明。リーダーのことでしたか。
# 何で事故を起こすと非常停止装置がつけられるのか謎だったんですが、テロリ
# ストの破壊工作を受けて事故を起こしたという建前から、テロリストに奪われ
# た時のための対策としてつけられていたのか。
■宇宙船落とし作戦
白猫「それでは素敵なショーをどうぞごゆっくり。お代は後程請求させて頂きま
す」
フィーとユーリをDS-12の倉庫を閉じ込めたハキム達は、他の宇宙船共々フォ
ン・ブラウン号に接舷し、ハキム達はロックスミスの執務室、クレア達はオペ
レーター室と二手に分かれて警備兵を倒しつつ船内に侵入すると同時に、取りつ
いた宇宙船は噴射を開始。フォン・ブラウン号は減速を始める。
一方、ナブスターの汚染を除去し、通信は回復。
直後にフォン・ブラウン号が減速しているという報告が入る。
回復したかに見えた通信は、再び宇宙防衛戦線側に通信を妨害されてしまう。
主要な通信衛星は、全て宇宙防衛戦線が抑えていたのだ。
宇宙防衛戦線は、フォン・ブラウン号は月最大の都市、静かの海市に墜落する
と通告する。
その頃、靜かの海市では、ノノが両親と再会。休みに旅行に出かけることを楽
しみにしていた。
# フォン・ブラウン号の警備陣、ハキム達の船内侵入をあっさり許しすぎなので
# は? ドッキングの許可、エアロックと幾らでも彼らを止める機会はあった筈
# なのに。タンデムミラーエンジンに爆弾を仕掛けられた後だというのに緊張感
# 無さ過ぎ。^^;;;
# 宇宙防衛戦線の狙いはコロニー落としですか(違)。ゼータガンダムの話を思
# い出したり。ガンダム世界ではフォン・ブラウンは都市の名前ですが。
# ノノたんの両親が初登場ですね。
■あの人は、テロリストでも絶対戦っちゃう人だ
ゴロー「理屈言ってるんじゃねぇ! 手前の船ぐらい、手前で守らなくてどうす
るんだよ!」
再び通信障害が発生した状況で、チェンシンはこれがテロなのではと気づく。
フォン・ブラウン号の船内では銃撃戦が繰り広げられ、互いに犠牲者が続出。
ゴローは斧や工具を取り出し、戦うことを主張していた。
間に合わせの武器で勝てる相手では無いというレオーノフに手前の船位、手前
で守らなくてどうするというゴロー。レオーノフは、自分達が時間を稼ぐ間にゴ
ローに停止信号を解除するように言う。
船内を彷徨うハチマキは、襲撃がハキムによるものと確信、テロリストの銃を
拾って決着をつけるつもりでいた。
船内を避難するコリン、リュシーとタナベ。
目の前に転がるテロリストの死体を見て動揺するコリンの手を引き、リュシー
はドッキングアクセスへと向かう。だが、タナベはハチマキならば戦うはずと、
逆の方向へと走り出してしまう。
ロックスミスの部屋の前に辿り着いたハキムはクレアに候補生達が工具を武器
に戦っている機関室に増援に向かうように指示。
その最中、クレア達は警備兵の銃撃を受けて倒れてしまう。
そして、ハキム達もその直後に警備兵達の攻撃を受けハキム以外全滅。
ハキムは投降する振りをして、ロックスミスの部屋の扉に仕掛けていた爆薬を
爆破。辛うじて警備兵を倒し、ロックスミスの部屋に侵入する。
だが、部屋の中にはロックスミスは既にいなかった。
爆発の衝撃で銃も故障し、警備兵の銃を使おうかと考えたハキムに、ハチマキ
が飛びつき銃を突きつける。
ハキムが機関室か執務室のどちらかに行くと考えたハチマキは、執務室でハキ
ムを待ち構えていたのだった……。
# テロリスト相手に戦うことを主張するゴロー。レオーノフに抑えられて、前線
# には出なかった様子ですが、原作のようにテロリストを千切っては投げ…のゴ
# ローさんを期待していたのにぃぃ。
# 目の前でテロリスト達が倒れようと全く動じていないハチマキ。目が逝っちゃ
# ってます。
# クレアさん死亡……と思ったら、怪我しただけで生きていそうです。でも、捕
# まっちゃったら重罪だろうなぁ。彼女は救われないままラストを迎えそうです。
■次回予告
Phase 24 『愛』
コートの男「フォン・ブラウン号が墜落すれば、静かの海市の12万人は一瞬で
消滅する。さぁ、共に立ち会おう。歴史の修正点に」
フィー「畜生!」
タナベ「全ての命は尊いんです。愛すべきものなんです。それなのに価値がある
とか無いとか、そんなの全然判りませんよ!」
やっぱりタナベは原作同様の行動に出るんでしょうか。
でも、ここまで無茶苦茶な状態で、ハキムはどうするんでしょう?
では、また。
--
Keita Ishizaki mailto:keitai@fa2.so-net.ne.jp
Fnews-brouse 1.9(20180406) -- by Mizuno, MWE <mwe@ccsf.jp>
GnuPG Key ID = ECC8A735
GnuPG Key fingerprint = 9BE6 B9E9 55A5 A499 CD51 946E 9BDC 7870 ECC8 A735