Path: ccsf.homeunix.org!CALA-MUZIK!newsfeed.media.kyoto-u.ac.jp!newsfeed2.kddnet.ad.jp!newsfeed2.kddnet.ad.jp!feed1.sphere.ad.jp!ngate02.so-net.ne.jp!so-net.news!not-for-mail From: =?ISO-2022-JP?B?GyRCN0hCUyF3GyhC?= Newsgroups: fj.rec.animation,japan.anime.pretty Subject: Kanon =?ISO-2022-JP?B?GyRCQmgbKEIxORskQk9DGyhC?= Date: Sat, 17 Feb 2007 20:10:56 +0900 Organization: So-net Service Lines: 468 Message-ID: NNTP-Posting-Host: news01b.so-net.ne.jp Mime-Version: 1.0 Content-Type: text/plain; charset=ISO-2022-JP X-Trace: news-fsa.so-net.ne.jp 1171710541 28572 192.168.20.12 (17 Feb 2007 11:09:01 GMT) X-Complaints-To: abuse@so-net.ne.jp NNTP-Posting-Date: Sat, 17 Feb 2007 11:09:01 +0000 (UTC) X-NewsReader: Datula version 1.51.09 for Windows Xref: ccsf.homeunix.org fj.rec.animation:7874 japan.anime.pretty:13076 携帯@です。 Kanon 第19話「ふれあいの練習曲(エチュード)〜etude〜」 について雑感など。 # 次の話、もう放映してますが。 ●全体を通して  タイトルの「ふれあい」はキスということで。^^;;;;  東映版(前作)では第11話の前半で描かれた、名雪の駅伝大会(前作では「記録 会」でしたが)〜祐一とあゆのキス辺りまでのエピソードです。  栞ちゃん、取りあえずまだ生きていて良かった。香里まで学校を欠席するようにな ってしまい、エピソードを終えたヒロインは次々と姿を消してしまう、というシリー ズ構成なのかな。前作ではヒロイン毎のクライマックスを終盤に集中させることで、 女の子の過疎化を防いでいた(?)訳ですが。  あゆと過ごす時間が増えただけ(?)、あゆとの関係を深めていく祐一。それにし ても、ラストシーンのあゆと祐一の涙のキスはあまりの急な展開で驚き。もっとも、 前作でも結構いきなりという感じでしたが。 ●アバンタイトル 祐一「ただし叶えられる願いは全部で三つ。もちろん、願いを増やして欲しいって言    うお願いは却下だ。叶える立場にもなってみろ」 あゆ「誰が叶えてくれるの?」 祐一「俺」 あゆ「アハハ。そうなんだ」 祐一「だから、俺に出来ないことも叶えてやれない。ちなみに俺は貧乏だぞ」 あゆ「それなら…一つめのお願い。僕のこと、忘れないで下さい」 祐一「あ…」 あゆ「冬休みが終わって、自分の街に帰ってしまっても、時々で良いですから、思い    出して下さい。そして、ああ、そう言えば、雪の街で変な女の子に会ったなぁっ    て、それだけで良いですから、忘れないで下さい。それが、僕の一つめのお願    いです。……ていうのは駄目かな」 祐一「言っただろう? 俺に出来ることだったら何でもするって。約束する。俺はあ    ゆのことは忘れないし、絶対にこの街に帰ってくる。その時はまた、一緒にた    い焼きを食べよう」 あゆ「うん」 祐一「ちなみに、たい焼きはサービスだ」 あゆ「うん! 約束」  7年前。もうすぐ冬休みも終わりという夕方、あゆと来年も遊びに来ると指切りで 約束した祐一。  祐一はゲームセンターで入手した天使の人形は、持ち主の願いを三つだけ叶えてく れる不思議な人形だと言う。  それを聞いてのあゆの願いは、自分の街に帰ってしまっても、祐一に雪の街で変な 女の子にあったと思い出して下さいというもの。  祐一はもちろん約束し、その時はまた一緒にたい焼きを食べようと言う。 # アバンタイトルは、天使の人形を渡した後、あゆと祐一が3つの約束の1つめをす # るシーンです。願いを増やして欲しいというのは却下とか、たい焼きはサービスと # か、如何にも本作の祐一らしい。 ●カチューシャは祐一からのプレゼント あゆ「栞ちゃんの病気ってそんなに重いの?」 祐一「ああ。いや、俺も良く知らないんだ。ただ、当分は外に出られないらしい」 あゆ「そっか。早く良くなると良いね。僕に出来ることがあるなら、何でもするけど、    祐一君が昔、僕のことを励ましてくれたみたいに」 祐一「俺は大したことはしてないぞ」 あゆ「そんなこと無いよ。あの時、祐一君が慰めてくめなかったら僕、ずっと笑うこ    とが出来なかったと思うよ。このカチューシャだって、祐一君がくれたんだよ」 (中略) 祐一「(俺、女の子にカチューシャやるのが趣味だったのか)} あゆ「祐一君。僕のこれをプレゼントしてくれた日のこと、覚えてる?」 祐一「あ、いや、悪い」 あゆ「僕も覚えてないんだ。祐一君なら、覚えているかと思ったんだけど…」  夜。ベランダに出ていた祐一に声をかけたあゆは、栞のことを思い出していたと言 う。あゆも名雪から栞のことを聞いていたのだ。  祐一が昔励ましてくれたように、自分にも出来ることがあればというあゆ。  あゆのカチューシャも祐一がくれたものだと言う。  祐一はそのことを覚えていなかったが、実はあゆもプレゼントしてくれた日のこと は覚えていなかった。 # 翌日の駅伝大会は日曜日なので、このシーンは栞と別れたその晩? あゆが名雪か # らその話を聞いたのはともかく、名雪が香里から聞いたということをあゆが自分か # ら話していると言う辺り、何時もながら説明が多い作品だ…。 # 祐一がプレゼントした代物だったカチューシャ。前作では何故か祐一の引っ越し荷 # 物の中に紛れ込んでいたんでしたっけ。 # なんであゆがカチューシャを持っていただけで、カチューシャをやるのが趣味とな # る>祐一。 ●気配りの北川 祐一「お前。アンカーなのに、偉いリラックスしてるな」 名雪「今更上がっても、仕方ないから。練習の成果を出すだけだよ。ファイト! だ    よ」 (中略) 北川「頼むぜ。お前が勝てば、香里やあの馬鹿も少しは元気になるだろうし」 名雪「うん。頑張ってみるよ」  名雪の出場する駅伝大会当日。祐一、秋子、あゆと北川も応援に。  名雪は全く緊張している様子が無く、リラックス。  沿道の観客が名雪のことを噂している様子が気になる祐一。  もっと良く見える場所があると、祐一と秋子を連れて行くあゆ。  北川は、名雪を呼んで、香里や祐一のために勝ってくれと依頼する。 # もう少し先かと思ってましたが、駅伝大会当日。大会前日に栞の誕生会に参加して # 練習してたのか…。 # 前作では記録会で、祐一は当日の朝に秋子さんに言われるまで知らなかったような。 # 香里が応援に来ないのは、栞に付きっ切りということなんでしょうね。 # 前から良い奴だった北川。祐一が落ち込んでいるのを本人には言わず、名雪に元気 # づけるように依頼する辺り、気が利いてますね。 ●やはり小学生にしか見えない 北川「おい。小学生を彼女にするのは止めとけよ。問題あるだろう。色々と」 あゆ「僕。祐一君や北川君と同い年だけど」 北川「うぇ〜!!」 あゆ「驚きすぎ!」 北川「ホントに高校生? どこの高校?」 あゆ「西の森の中にあるんだよ」 祐一「好きな時に行って、好きな時に帰って良いそうだ」 あゆ「宿題も無いし、給食はたい焼きなんだよ」 北川「そんな学校あるのか?」 祐一「本気にするなよ」  名雪のことが心配そうなあゆは、祐一が緊張感無さ過ぎと言うと、名雪なら絶対に 勝てると言う。  そんな二人の仲良さそうな様子に、小学生の彼女は止めとけよという北川は、あゆ が同い年だと知ってびっくり。 # あゆのこと、彼女と見ていたのか>北川。流石に、あちこち手を出していることに # 突っ込む気力はもう無いらしい。 # あゆの言う「好きな時に行って、好きな時に帰って良い」学校、祐一は全く本気に # はしていないらしい。プータローとでも思っているのかな。 ●実は有名人だった名雪 祐一「は、早い」 あゆ「名雪さんって、あんなに早かったんだ」 北川「知らなかったの? 水瀬名雪って言ったら、高校陸上の有名人だぜ」 あゆ「知らなかった」 祐一「俺も」 秋子「今日は調子が良いみたいですね。あの子」 (中略) 名雪「(追いつけるかな)」 祐一「名雪! 頑張れ、後一人だ!} 名雪「うん!」  アンカーの名雪がタスキを渡された時点で7位。  だが、猛然と抜き返し、前のランナーをごぼう抜き。  北川は、名雪が高校陸上の有名人だと教える。  祐一は北川の自転車を拝借、名雪のことを追いかける。  そして後一人と迫った名雪を応援。  それでペースを上げた名雪は優勝。部員達と大喜びするのだった。 # 沿道の応援の旗が何故かみんな赤旗なのが不気味です。日の丸にしていたら仕上げ # 段階で塗りつぶされたとか(嘘)。 # 本作の名雪はとても足が速そうな描写がこれまでなされていましたので、ここで足 # が速くても当然という感じです。 # 優勝した名雪。胸の差で優勝(違)。とっっっても嬉しそうに笑う名雪が無茶苦茶 # 可愛いです。 ●気づかぬのは本人ばかりなり 祐一「名雪、お前、好きな奴いないのか?」 名雪「え?」 祐一「前に、北川が言ってたけど、お前、結構もてるんだろ。男だけじゃなく、下級    生の女子にも人気があるし」 名雪「え…。昔は居たよ。好きな男の子」 祐一「昔って何時だ?」 名雪「小学生の頃。振られちゃったけど」 祐一「そいつとは、それっきりなのか?」 名雪「向こうは忘れてるみたい。仕方ないよ。他に好きな女の子がいたんだから」 祐一「でも、小学生の時だろう? そいつの気持ちも変わってるかもしれないじゃな    いか」 名雪「変わってないよ。きっと、その頃も今も、その人の好きな女の子は、一人だけ    何だよ」 祐一「結構しつこい奴なんだな」 名雪「一途なんだよ。時々、意地悪だけど。困ってる人を見ると放っておけないの。    本人は自覚が無いみたいだけど」 祐一「そりゃ、気苦労が多そうな性格だな」 名雪「うん。不思議な人だよ」  駅伝大会で優勝した名雪は学校でも表彰されて嬉しそう。  帰り道、百花屋でパフェと珈琲で祝杯を挙げる名雪達。  突然、この街に慣れたと聞く名雪は、祐一にこの街のことが好きだから、祐一にも 好きになって欲しいと言う。  名雪に好きな人がいないのかと訊ねる祐一。  名雪は、小学生の頃に好きな男の子がいたと言う。  向こうはそのことを忘れているかもしれないという祐一。  だが名雪は、その男の子が好きな女の子は一人だけだと答えるのだが。 # 大会優勝は三年連続らしい。と言うことは、名雪が在籍する以前から、この陸上部 # は強豪だったということですね。 # 名雪、男子生徒だけで無く女生徒にも人気があるのか。^^;;;; # 名雪が言う好きだった男の子は、前作を知らずとも祐一の事としか思えないのです # が、祐一自身は「困ってる人を見ると放っておけない」と自覚していないので、当 # 然の如く気づいてくれません。 # 名雪の言う「その人の好きな女の子は一人だけ」は、あゆのことなんでしょうけど # ……。そこまで意識しているのなら、あゆに対して何か思う所がありそうですが… # …。 ●プレゼント 名雪「私、これが良いな」 祐一「幾ら何でも、もう少しマシな物を買う金はあるぞ」 名雪「ううん。これが良い。綺麗だし、色が苺に似てるでしょ」  帰り道、優勝祝いに何か買ってやると言う祐一。  名雪が選んだのは、只の赤いビー玉だった。 # 真琴エピソードの繰り返しの名雪へのプレゼント。繰り返しパターンならは次は名 # 雪が消えて…(ぉぃ ●ファイナルアンサー? 名雪「あんまりあゆちゃんのこと、困らせちゃ駄目だよ」 祐一「どっちかって言うと、困らされてるのは俺の方だと思うぞ」 名雪「祐一は、判って無いんだよ。あゆちゃんは…」 祐一「あゆが何だ」 名雪「内緒」 祐一「ヒント」 名雪「私が言っても、仕方が無いこと何だよ」 祐一「ヒントツー」 名雪「駄目。ヒントは一つだけ」 祐一「ボーナスチャンス」 名雪「そんなの無いよ」 祐一「スペシャルチャンス」 名雪「何それ」 祐一「アタックチャンス」 名雪「意味判らないよ」  赤いビー玉を買って貰いご満悦の名雪。  あゆのことを困らせては駄目だと言う名雪は、あゆのことを何か知っている様子。 だが、祐一が訊ねても私が言っても仕方無いと、教えてくれないのだった。 # ぢつは名雪はあゆが生き霊だと気づいていました…な訳無いか。 ●黒こげはこの頃から あゆ「僕が焼いたクッキー」 祐一「へー。手作りか。サンキュー」 (中略) あゆ「ご、ごめんね。上手に出来なくて」 祐一「あぐ。う…」 あゆ「どう?」 祐一「うまい」 あゆ「良かった」  7年前。今日もあゆと待ち合わせた駅前に遅れてきた祐一。  あゆは、祐一に手作りのクッキーを差し出すが、そのクッキーは黒こげ。  それを口にした祐一は、もの凄い表情になりつつも美味いと言う。 # 昔から黒こげな食べ物は得意だったみたいで。 # 「良かった」って、祐一の見え見えの言葉を信用するな>あゆ。 ●高いのが苦手なのも昔から 祐一「何やってるんだ! 危ないから降りて来い! あゆ「平気! 僕、木登り得意なんだよ」 祐一「俺は平気じゃない。俺は高い所が苦手なんだ!」 あゆ「登ってるのは僕だよ」 祐一「人が登ってるのを見ているだけでも怖いんだ!」 (中略) あゆ「素敵な場所だったね」 祐一「何で後ろ向いてなきゃいけなかったんだ?」 あゆ「あ、だって…」 (中略) あゆ「こんな風に会えるのも、あと少しだね」 祐一「馬鹿だなぁ。未だ明後日まで二日もあるじゃないか」 あゆ「うん」  森の中、あゆの手を引いて歩く祐一。  祐一が案内して来た「とっておきの場所」  それは、森の中にある広場だった。  祐一に後ろを向かせたあゆ。  あゆに言われ、祐一が振り返ると、あゆは木に登っていた。  あゆは木の上から街を見下ろし、綺麗な街と言うのだった。  駅前でまた明日遊ぶことを約して別れる二人。  祐一の冬休みが終わるまで、後二日。 # 後ろを向かせたのは、パンツが気になったからですか(笑)。10歳だと流石に気に # なりますか。 # 気にするってことは、スカートの中は生ぱんつってことで。 ●二人が見ているのは同じ夢? 祐一「なぁ、お前、7年前のこと、どれ位覚えてる?」 あゆ「うーん。所々、祐一君と毎日会ってたのは覚えてるけど…」 祐一「記憶力の乏しい奴め」 あゆ「うぐぅ。祐一君は覚えてるの?」 祐一「実は俺も全然だ。真琴や舞のことは思い出したのに、どうしてかな」 あゆ「仕方ないよ。7年前だもん。でも…7年経っても、カチューシャはちゃんとこ こにあるし、祐一君は僕の目の前にいる。これって、凄いことだよね」 祐一「そんなに凄いことか」 あゆ「うん! 僕はそう思うよ」  夢から覚めた祐一がベランダに出ると、昨日と同じくあゆに声をかけられる。  夢の内容を覚えていなかった祐一にあゆは同じ夢を見ていたかもと言う。  7年前のことをどれ位覚えているかとあゆに訊ねた祐一。  しかしあゆも、祐一と同様に毎日会っていた程度のこと位しか覚えていないのだっ た。 # 真琴や舞の時も最後にならないと思い出せなかったので、あゆの時もクライマック # スになれば思い出せると思います>祐一。けど、名雪はこのことを知っているんだ # ろうなぁ。 ●嘘から出た誠 秋子「顔を洗っていらっしゃい。急がないと又ぎりぎりよ」 祐一「おぼれるなよ」 名雪「うん、気をつける…」 (中略) 名雪「ふにゅ…溺れた…」 祐一「器用な奴」  翌朝。何時ものように寝ぼけ顔でダイニングに現れた名雪。  顔を洗いに行く名雪に溺れるなよと声をかけた祐一の冗談は、名雪が本当に髪を濡 らして現れたことで冗談で無くなってしまうのだった。 # 「大会が終わって、気が抜けたみたいですね」……秋子さんから見ると同じような # 寝ぼけ顔でも違いがあるらしい。 # 「お前、何時ものんびりだな」誰に言ったんだろう。名雪が現れてからパン焼きに # 行ったあゆ? それとも何時ものんびりそうなピロ? # 「おぼれるなよ」多分、冗談だと思うのですが、ひょっとすると過去に実例があっ # てもおかしくなさそう…。 ●それはヒロインが退場して行くから 北川「俺達、何で二人で飯喰ってるんだろうな」 祐一「しょうがねぇだろ。香里が休み、名雪は部室だ」 北川「何か寂しくなっちゃったな…」 北川「栞ちゃん、容態は落ち着いてるらしいぞ」 祐一「そうか」  二人きりで学食で昼食をとる祐一と北川。  祐一の様子を見た北川は、栞の容態が落ち着いていると教える。 # 二人きりの昼食。前作と異なり、クリアしたヒロインは皆強制退場ですからね。ま # だ、名雪はいる筈ですが……。 # 前作では栞を見舞いに付き合いが悪くなっただけの香里。本作では香里に付きっ切 # りでお休みのようで。前作では1ヶ月ちょっとの他人期間が1年近くに延びている # ので、その間に失われた時間を取り戻しているんでしょうね。 # 栞の容態を知っていた北川。北川にすら教えてくれたのに、祐一も自分で確かめよ # うとは思わないんでしょうか。^^;;;; ●7年前も待ち合わせたベンチ あゆ「今日はびっくりしないんだね」 祐一「流石に慣れて来たからな。もう不意打ちは通用しないぞ」 あゆ「不意打ちなんかじゃないもん。…あ、ねぇ、あのベンチ、覚えてる?」 祐一「この前、名雪に2時間待たされた場所だ」 あゆ「7年前、僕たち、何時もあの場所で待ち合わせしてたんだよ。毎日先に来るの は僕の方で、祐一君が来てくれるのをずっと待ってたんだ」 (中略) あゆ「遅いよ、祐一君」 祐一「悪い。ちょっと遅くなった」 あゆ「ちょっとじゃないよ! たくさんだよ。フフ…」 (中略) 祐一「いい加減に手がかり位見つけろよ。俺も手伝ってやるから」 あゆ「もしかして、そのためにわざわざ来てくれたの?」 祐一「偶々通りかかっただけだ。俺はそこまでサービスの良い人間じゃない」  駅前であゆに後ろから飛びかかられた祐一だが、流石に慣れて今日は驚かない。  駅前のベンチを覚えているかと訊ねるあゆ。  それはこの街に7年振りに来た時に祐一が待っていたベンチだったが、そこは7年 前のあゆと祐一の待ち合わせの場所でもあった。  そこに座り、7年前のように祐一に呼びかけるあゆ。  祐一はそこで何かを感じるのだが……。  まだ捜し物を見つけていないあゆに今日も祐一は手伝うことにする。 # 7年前と同じように祐一を迎えるあゆ。何だか本当に恋人っぽくなって来ました… # と思っていたら……。 ●傷ついた者同士で…… あゆ「祐一君、目の前で大切な人を失ったこと、ある?」 祐一「あ…」 あゆ「僕は、あるよ。どうすることも出来なかった。自分がどうしようもなく無力な    子どもなんだって、嫌と言うほど思い知らされた。僕に出来たことは、大切な    人の、お母さんのことをただ何度も声がかれるまで呼ぶことだけだった。もう、    あんな思いはしたくないよ。祐一君、そんな経験、ある?」 (中略) 祐一「あゆ」 あゆ「あ…」 祐一「栞は、栞はもう…」 あゆ「え」 あゆ「祐一君! どうしたの祐一君!」 (中略) 祐一「悪かったな。もう大丈夫だ」 あゆ「あるんだ祐一君にも。大切な人を目の前で失った。悲しい思い出が」 (中略) あゆ「ゆ、祐一君。僕の顔、見ないでね。きっと、涙でボロボロだから。だから、目    を閉じて」 祐一「ああ」 あゆ「僕も、目を閉じるから」  あゆの捜し物に付き合い、商店街を歩き回った祐一。  だが、今日も捜し物は見つからない。  駅前のベンチで落ち込むあゆに落ち込むなと声をかける祐一。  あゆは、こうしていると出会った時のことを思い出すと言う。  目の前で母を失い、独りで泣いていたあゆに声をかけてくれた祐一のことを。  祐一に大切な人を失ったことがあるかと訪ねるあゆ。  自分が母を失った時のことを語るあゆに、祐一は真琴、舞、そして栞を失った時の ことを思い出してしまう。  祐一の態度に、祐一が自分と同じ想いをしたことがあると知ったあゆ。  あゆは祐一に自分の顔を見ないように言うと自分も目を閉じ、そして祐一にキスを するのだった……。 # 元々人間では無かった真琴、怪我はしていたが生きていた舞とは違って、もう死ぬ # のを待つしか無い栞との別れというのは、当然の事ながら祐一には相当堪えていた # ようで。ずっと我慢していたのが、あゆの言葉で溢れ出てしまいました。そこまで # はあり得る展開なのですが、あゆが自分からキスしてしまう展開には吃驚です。何 # だか、傷ついた者同士、慰め合っているようにも見え、何となく健全じゃないなぁ # という気もするのですが……。もっとも、祐一が目の前で大切な人を失った経験は # 真琴より以前にもあるので、結果オーライということかもしれませんが。 # 前作では、祐一が戻ってきてくれたお礼みたいな感じのキスでしたね。 # 祐一とあゆのキスシーン。涙が名雪に買ったビー玉のようにも見え、前作同様に名 # 雪に目撃されたのかと思いました。それにしても、キスした後の回り込みすげー。 # CGになっても、この辺の手間は多分かわらないと思う……。 ●次回予告 あゆ「それじゃあここで。放課後の約束、忘れないでね」 あゆ「僕、良いよ。手、繋いでも」 祐一「え」 あゆ「はわわわわ…」 あゆ「うううう…」 あゆ「わ! ああれはその、あの…」 秋子「木が一本、切られただけで…」 祐一「急ごう。又降ってそうだ」 あゆ「あ…」 第20話「別れの夜想曲(ノクターン)〜nocturn〜」  そろそろあゆの「学校」の正体が明らかになるのでしょう。  では、また。 −−−− 携帯@ mailto:keitai@fa2.so-net.ne.jp