> 河野真治 @ 琉球大学情報工学です。
拙い書き込みが先生のお目に留まりましたこと、大変うれしく存じます。

> 量子力学の基本原理は、
>      観測される事象の確率を決定する状態がある
>      その状態は線形和を持つ
> の二つぐらいです。ここには、微分は入ってないです。
-中略-
> じゃぁ、微分が入って来るのはどこでしょう? それは、観測される
> 事象の持つ数学的な構造から来ます。一つは、
>
>       幾何学的な要因 (時空間の持つ微分的な構造)
>
> であり、もう一つは、
>
>       力学的な要因 (力学の持つ微分的な構造)
>
> です。

量子力学的実在は微分とは無関係だけれども、われわれが
なじんでいるデカルト座標的な宇宙の描像に合わせるために、
微積分による表現が使われている…、というように理解し
ました。

だから、「不確定性原理うんぬん」という議論は的外れで
あると。

そこまでは、どうにか理解できた(もしかしたら、大きく外し
ているのかもしれませんが)のですが、「時空間の持つ微分的
な構造」「力学の持つ微分的な構造」という部分が分かりませ
ん。

時空間も、そこで起こる運動の様子も微分的な構造を持ってい
ると、認めているように読めるのですが。つまり、量子的実在は
量子化されているのだけれど、その「入れ物」である力学的宇宙
(時空間)はそうではないということなのでしょうか。

でも、それをみとめてしまうと、ボルンの相対論批判(「相対性
理論は、無限小の長さを有限の長さで置き換える様に修正される
べきであるように思われる」)は、おかしなことになってしまい
ませんか。

というのも、相対性理論は時空間それ自身に関する理論である
ように思えるからです。



かしこ
さとこ