菅改造内閣で最もキケンな人物は、国土交通相から外相へ横滑りした
前原誠司(48)だ。党内で外交・安全保障通と言われてきたが、その思想は“タカ派”。
ガチガチの改憲論者で、自民党議員と一緒に
「新世紀の安全保障体制を確立する若手議員の会」をやっていたこともある。

 「議員個人としてタカ派発言は許されても、外交の舞台で威勢のいい発言を
繰り広げて、国益を損なうことにならないか」と、早速、党内からも憂慮する声が
上がっている。

 だいたい前原は国交相としてどんな実績を挙げたのか。
八ツ場ダムは放置され、JAL問題は右往左往で混乱を招いた。
口先ばかりのスタンドプレーのオンパレードだった。

 「直近の外交マターは尖閣諸島問題で悪化している日中関係です。
外交には現実に合わせた“腹芸”が必要。対中強硬姿勢で机上の原則論を
振りかざす前原さんは、そういう能力があるとは思えない」(外交ジャーナリスト)

 米政府は前原外相を歓迎していると伝えられる。
裏を返せば、前原は米国に「ポチ」とナメられているのだ。