国際司法裁判所(ICJ)がコソボのセルビアからの一方的独立宣言を妥当と判断した判決について、中国が慌てている。
 「中国は、セルビアの主権と領土保全を尊重する。ICJの意見が当事者の交渉による問題解決を妨げるものではない」と言う談話を発表した。
 ICJの「判決」とは云わずに「意見」としている点に注目すべきである。
 つまり、自立を要求する、チベット、新疆ウイグルへの、影響を懸念して、これが、この種の問題に対する世界の判例となることを恐れているのである。
 しかし、チベット、新疆ウイグルに対する中国の意図は、かっての日本の朝鮮半島併合と同じで、漢族への同化政策であり、これは国連憲章に規定されている植民地開放の条項に違反するものであり、国際世論は、両地域の自立志向を支援すべきである。
 村上新八