てつたろです。

秋の最終回寸評 最近終わったwowow2作品の補完です。

10/25(水)
・イノセント・ヴィーナス 24:00 WOWOW BS 5
評価/2+
「話が完結していない」とか、「破綻している」ということはない
のですが、「なんか、中途半端」な印象の残る終わり方でした。

「ジンの、一見裏切りに見える行為には裏があって、最後の最後
では皆を助けてくれるのでは」という期待を裏切って、最後まで
悪役だったのはいいのですが、序盤主役クラスの比重を置かれて
いたキャラだから、悪役なら悪役でもっと存在感のある活躍をして
欲しかった。
# 例えば「プロイスト(ガイキング)」のように。

「逃げても逃げても追い詰められて、それでも諦めずに逃げ続ける
彼らの逃避行」に惹かれるものがあったのでなんとか見続けました
が、あんな最終回ならガッカリです。

というわけで、久しぶりに「視なきゃよかった」の"2"をつけて
しまいました。

# 猫間さんの「沙那姫が可愛かった」には異論はないのですが
# それだけでは……

10/26(木)
・ザ・サード 24:30 WOWOW BS 5
評価/3
壮大なスケールの話、なのでしょうが、ナレーションに頼りすぎ
ていて、壮大さの実感が湧きませんでした。
いちいち説明されなくても、登場人物の会話、表情、場面の描写
などから製作者の意図が伝わってくるような作り方が理想ですが、
いちいちナレーションに主人公の心情まで細かに説明されるは正直
「ウザクね?」

世界大戦後の荒廃し砂漠化した地球という世界観も、そこに生息
する巨大生物も、ありがちな設定とはいえ、必要以上に悲壮感や
閉塞感を描き出そうとすることなく、むしろ、そこにある「自然」
として描いているのには好感が持てました。
自分を襲う危険な生物すら守ろうとする主人公の甘さも、幾分苦味
を感じながらも好ましく感じられました。

こういう素材の良さを旨味調味料のようなとってつけた味が台無し
にしているようなものです。

作画的には時々変な絵の回がありました。
特に登場人物が皆丸顔になった回。
まるで高校の文化祭にだす漫研のアニパロ同人誌のような顔は
何の冗談かと思いました。
今後あの絵が続くなら「切ろう」と考えましたが、どうやら1回
だけで済んだようです。

という訳で、結局+-で"3"がいいところです。

総評
順位に変動なし。
上記2作品はスタート時の勢いはあり、中盤のもたつきもラスト
スパートに期待する思いもあって視続けましたが、結局鳴かずの
まま後方集団とゴールイン。
最近のwowowのノンスクランブルは期待外れが多い気がします。

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