イスラエル政府は、さる5月末、医療品など支援物資を積んで、パレスチナ自治区ガザに向かう支援船6隻を公開上で拿捕した際に、トルコ人ら9名を殺害、数十人を負傷させた事件についての内部調査結果を公表した。
 それによると、イスラエル軍は、拿捕に当たり臨機応変に行動した」「その行為は正当であった」という。
 「臨機応変」とは、支援船乗員の武器を使わない抵抗に合い、これを銃撃して射殺した、という意味なのである。   当事者であるトルコ政府やパレスチナ自治政府は「イスラエルの独自調査では真実を究明できない」として、国連などによる国際調査団の設置を求めている。
 昨年のガザへの進攻の際も数々のパレスチナの民間人に対する国際法違反の残虐行為があったが、これも 国連の調査団によってはじめて解明されたのである。
 イスラエルの調査など誰も信用はいたいないのだ。
 村上新八