こん○○わ、PARALLAXです。では早速。
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  │ 【 軽 音 部 、 西 へ  - HTT live @ 7th district - 】 │
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### D-day Zero-Hour ### @ 学舎の園 @ PROGRESS 00:34:32 STAGE:講堂電力室

 と言われるまでも無く、御坂美琴も初春飾利も全力で頑張っていた。

「あーったく! 結局私がやる事ってばマタこれかい!」
“頑張ってください御坂さん! あと26分を切りました!”
「まだ1話分以上あるじゃないの! こーんちくしょー!」

  ♪

 体中からアーク放電を撒き散らし、御坂美琴は手に脚に首に胴体に極太のケーブルを
巻きつけて、この講堂下の変電設備の中で仁王立ちしていた。キャパシティダウンが外で
発動している筈なのだが、自分の能力の使用には一向に不安がない。どうやら木山先生と
佐天さんが上手くやっている様だ。ならば自分は自分の能力を使い役割を果たすのみ。

「とりゃー! てやー! うぉー!」
“叫んだって出力は安定しませんよ! 240v60Ahをキープキープ!”
「わかってるわよ! そんな事よりそっちは大丈夫なの!?」
“はいっお任せです! だから気にせず、やっちゃって下さい!”
「任せなさいっ! いーからそっちは調整に専念して!」

  ♪

 と文句を云っている割には、実はこれだけ好き放題の電力放出が出来るのは正直言って
気持ちが良い。レールガンだの砂鉄ブレードだの鉄骨鉄板張り付きだの電撃ショックだの
野外キャンプIHクッキングヒーターだのと便利に使える力には違いないのだが、どれも
これも微妙な調整と抑制が肝要だ。そして美琴は、そうした類が実は大の苦手だった。

「でも今回は無制限全開だもんねー! あースカッとする! イッちゃいそー!!」

 この話が出た夕べは「手先でちまちまやる事が嫌いだし苦手」な律と思わず意気投合
してしまい遂にはそのまま肩を組みわっはっはとあぐらをかいて座り笑いあう仲にまで
なってしまった。一升瓶と欠け茶碗が実に似合いの絵面だったから澪から一発づつ
食らったのだが、もしその場に黒子がいたら、絡むどころか卒倒していた事だろう。

「うははははははははあああーーー! やっぱピカチューか私はぁぁあああああ!」

  ♪

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今回は、一先ず此処迄。 では。
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