日本記者クラブ主催の8党首討論が開かれたが、その内容には特筆すべきものは何もなかった。
 消費税が中心となってはいたが、菅が逆進性を緩和する方策を講じるとか、実施の前にまとまった案を掲げて、信を国民に問う、と言っているにも拘わらず、この点を突く論議は意味がない。
 マニフェストは間違っていたことを謝罪せよ(公明党)とか、辺野古移転は許さない(社民党、共産党)、「脱官僚」のはずが「容官僚」になっている(みんなの党)、まず、議員定数削減からやれ(新党改革)など、これまでに民主党が挙げていた公約の焼き直しとか、現状では不可能なものを掲げているだけ。
 これでは、民主党に対抗し得る党としての独自性は全くみられない討論であった。
 小党分裂の大義は一体どこにあるのだろうか。
 村上新八