国連安保理は、14日韓国の哨戒艦撃沈事件についての初会合を開いた。
 この席上、韓国は、証拠品の映像や図表、現場で収集した物証をもとに詳細な説明を行なったが、北朝鮮は「我々は被害者だ。韓国側の主張は事実無根だ」などとの主張を繰り返すだけであったという。
 出席した15カ国の殆どは、韓国の説明に納得したようだが、中国、ロシアは「北朝鮮の仕業」という点に懐疑的であったという。
 それなら、懐疑の念を抱かざるを得ない理由をきちんと説明し、韓国に対して再説明を要求すべきである。それが正義というものだ。
 朝鮮半島の平穏を願う気持は皆同じだが、だからと言って、「北朝鮮を刺激するのはまずい」と、事実に耳を覆い、見なかったことにして、こともなし、と蓋を閉めてしまっては安保理の存在意義を否定することになるのである。
 これは、安保理の自殺行為に等しいと言わざるを得ない。
 中国、ロシアの猛省を求める。
 村上新八
 村上新八