菅総理が11日、所信表明演説を行なった。
 その最大の目玉は「強い財政、強い経済、強い社会保障」の一体的運営という提唱であろう。
 社会保障分野は今までは、税金吸い込みの巨大なブラック・ホ−ルのような扱いであったが、医療、介護の分野は成長分野であり、雇用拡大が可能だから、増税して、この分野に投資することで、その乗数効果として経済発展が見込める、という理屈である。
 しかし、850兆円の借金はどうなるのか、増税分を全部、社会保障分野への投資に回せば、その乗数効果による増税分でしか借金は減ってゆかないことになる。
 その辺は、しっかりシュミレ−ションでもしてみないと、絵に描いた餅になってしまうのではないか。
 村上新八