NPT再検討会議は最終文書に漕付けたが
オバマ大統領の招集で開催されたNPT再検討会議は28日閉幕した。
10年ぶりの最終文書採択には何とか漕ぎ付けたが、その内容は不満足なものになった。
核保有国はその保有核弾頭の削減成果を14年に報告する、中東に非核地域設置の国際会議を12年に開催する、NPT未加盟の核保有国、インド、イスラエル、パキスタンのNPT加盟を要請などは最終合意文書に織り込まれたが、肝心のイラン、北朝鮮については、曖昧なものになった。
オバマは、「中東での核拡散やNPTにとっての脅威はイラン」だとして非難しているが、アラブ諸国が、イスラエルを槍玉にあげることにき「強く反対する」とダブルスタンダ−ドを露わにした点も、真剣味を欠く印象を与えた。
今後、この最終文書が、どこまで実行それるのか、は極めて疑問とせざるを得ない。
村上新八
Fnews-brouse 1.9(20180406) -- by Mizuno, MWE <mwe@ccsf.jp>
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