連休明けでごろごろしていた体力回復のためにリハビリに秩父に
山登りしに出かけることにする、でもしばらく秩父の方に足を向
けていないので、どう行けばよいのやら忘れているのだけれど、
そのうち思い出すでしょうと安易な気持ちで出発する
関越道の花園ICで降りると思い込み圏央道から関越に抜けるが
「花園渋滞」の看板にビビリ、うっかり東松山ICで降りる
さて、ここから国道299号はどう行くのでしょうと、春の田園風景
の田んぼ道で途方に暮れた(このまま帰っちゃおうかとも思った)

でも細い田舎道を西に東に行ったり来たりしてようやく国道140号
に出て秩父市に向かい、そこから国道299号を後戻りし西武秩父線
の正丸駅に到着、駅の登山客用駐車場に自動車を停め登山口に向う
今回は夏用か冬用か迷ったので全部自動車のトランクに詰め込んで
きたが、やっぱり暑いので夏支度にして歩き出す

線路の下の道を通り普通の村道を歩くと、新緑の山肌に藤の花の紫
がそこかしこに見えるのが目に楽しいところだけど、後から登りだ
した小学生の遠足のような集団が気になる(抜かされるのは癪だし
ワイワイ騒がしいので距離を取りたい)ところが御前山ほどでない
が急な登りが延々と続く、小学生は体力の配分なんか考えていない
ので登り出しで力任せにどんどん追いついてくる、それを負けじと
足早に登る、とうとう伊豆ヶ岳山頂前の男坂(※崖崩れの危険があ
るため通行禁止中、だけどなんだか登っている人がいるので登る)
で振り切った(というか小学生はこんな危険な場所を引率者が登ら
せるわけが無い)どれだけ危険かというと「坂」とは名ばかりで、
その実体は岩肌剥き出しの「崖」、そこに土佐イヌをつなぐような
鉄の鎖が上から下へと降りてるので、それに必死と掴まり攀じ登る
それでも近道であることには変わりないので登ると簡単に頂上到着

来るときに道に迷って時間を食ってしまったので、今日はこのまま
引き返して帰ろうかと迷うけど、結局のところ峰に沿って歩いては
子ノ権現神社まで到着、そのまま吾野駅まで向う
吾野駅に向う山道は西武秩父線の線路を見下ろす崖っ淵のケモノ道
その人ひとりすれ違うことも無理な小路をとぼとぼと歩いて行くと
まがまがしいまでの採石場の敷地にいきなりでて、砂利トラックに
ビクつきながらようやく吾野駅に着く、でも、中央線じゃないから
すぐに電車が来るわけもなくてプラットホームにぼんやりと1時間
近く立ち、プラットホームから見える大きな楡の木に藤がからまり
花を咲かせている、マハーバーラタに大きな樹の葉の数を全て数え
上げるという挿話があったような、そんな物語にでてきそうな大樹
に見えたので、どうやったら全ての葉っぱを数え上げることができ
るのかを考えていた(もう疲れていて動けなくなっていたともいう
端折ってはいるが、伊豆ヶ岳から行程は行けども行けども子の権現
にたどり着かないというひたすらなにも考えずに歩くだけ、体力を
大根おろしで削るようなのでした)

電車でようやく正丸駅に着いたら、芦ヶ久保の道の駅に行ってみよ
うかなとかいう気持ちなんかふっとんでしまい、そのまま国道299
号を走り狭山ICから圏央道に乗ると、ねこまっしぐらに帰り風呂
に入って寝た

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のりたま@月曜日には(←日曜日にはなんともないのが老化の証拠)
     体がバリバリに堅くなっているのでした
     まだふくらはぎが痛い