鳩山は野党時代に麻生との党首討論の席で、「判断を間違える」「判断がぶれる」「判断できない」のは首相としての資格がないこどだ、というようなことを云って責めたことがあった。
 普天間問題については、まさに自分自身がその孔に嵌ってしまっているのが鳩山だ。 

 日米の実務者協議では、米側は、現行案に固執して譲らないし、徳之島への一部移転も見込みは薄い。
 しかし、鳩山は一向に動じる気配も、見せず、まるで他人ごとのように、平然として、自ら公言した「五月末決着」を先送りする気でいる。
 支持率が10%台に落ち込んでも、「『普天間問題』や『政治とカネ』の問題が影響しているのでしょう。国民サイドに立った政策を推し進めるだけです」と、淡々として、評論家みたいなことを云っている。
 この男はバカではないのだから、超弩級の大物なのかも知れない、と思ったりもする。とにかく不可解な男である。
 村上新八