鳩山は4日沖縄を訪問、1日で140キロも走り廻ってお詫び行脚に終始した。
 鳩山は、けれんみゼロの誠心誠意善意の政治家であると思う。鳩山の思いは、常に沖縄住民の負担軽減というところにあったのだ。
 だから、前自民党政府と米国が取り決めていた、普天間基地の辺野古移転は、是が非でも阻止したかったのであろう。その思いは今も変わらないと思う。その思いを最後まで捨てなかったことが、沖縄住民に期待を持たせ続け、それが「国外あるいは裁定でも県外へ」という夢一杯の言葉に対する「裏切られ感」を大きくしたのでもある。
 結局は、日本に対する攻撃抑止体制の保持という「分かったようで分からない魔物」の威力に楯突けず、結果として、沖縄住民に期待はずれの打撃を与えることになってまったものである。
 これは鳩山の「情勢判断の甘さ」に依るものだが、先読めみに長けた、ずる賢い政治家だったら、避けたであろう善意の努力が裏目に出たために、「裏切り」の汚名を着せられることになったもので、鳩山には気の毒な一幕となったとは言えよう。
 村上新八