海外で二大政党の国、アメリカやイギリスでは、政権政党は7−8年おきに政権が交代するからかも知れないが、野党になってもしっかり維持されている。
 それに比べて、昨年夏に野党に転落した自民党は早くも自壊し始めている。さながら、ボロ船に見切りをつけて逃げ出す鼠さながらである。
 鳩山邦夫、与謝野、枡添、園田など大物が続々離党して新党結成に走り、郵政民営化の際に小泉に追い出された自民党落ちこぼれの落ち武者連と呉越同舟の不安定きわまる不協和連合を組んでいる。
 それに地方の首長政党まで続々誕生して、群党ラッシュである。
 これでは、あまりにバラツキが大きすぎて、合従連衡もままなるまい。この連中は、一体この先どうなるのか、気がかりであるが、長期政権ボケした、賞味期限切れの自民党のもろさを露呈したものであろう。
 村上新八