普天間基地移設問題で、平野官房長官は「5月末までの決着には拘らない」と記者団に発言した。
 これは、鳩山首相が何回も公言した「5月末までには、責任をもって、必決着させる」という発言と齟齬がある。
 官房長官は首相の女房役だから、首相の意向に沿わなければならないのに、この発言はおかしい。彼が検討会議の議長役をしているから、責任逃れの発言としか考えられない。
 「核内不一致」として当然問題にされて然るべきである。
 しかし、この食い違いを記者団に問われた鳩山は、平野発言には一切ふれず、「私が何回も申し上げてきたことだから、必ずそうすることをお約束します」と従容として答えていた。
 そうなる可能性は極めて低いのに、さすが宇宙人の面目躍如である。
 村上新八