痘種法の中には天然痘に罹患した人の膿や痂を痘種に使うものがあ
るので、飛鳥時代にも痘種法を知らなくても偶然に天然痘に対する
免疫を獲得した場合もあるだろうが、天然痘は免疫機能が旺盛な壮
年期が罹患すると過剰な免疫反応でたちまち死んでしまう

蘇我氏はその後衰退するが、藤原氏の時代になってもその血筋は時
の政治の舞台に残っていて藤原四兄弟のうち上から３人は蘇我入鹿
の娘娼子が母親、その末子がのこのこと蜂子皇子、いや時代的には
その次に世代だけど、のもとを尋ねてきたと考えよう復讐のために
天然痘の感染をもたらすような「贈り物」を持たせたのではないか

ところで東北の出羽三山は即身仏で有名で、即身仏は日本では東北
地方のこの辺りにしか分布していない、そもそも湿潤温暖な日本の
気候では普通では死体は腐敗して無くなってしまう、さりとてこの
辺りが特に乾燥しているわけでもなくて即身仏の「作り方」に腐敗
しない理由がある
即身仏になる行者は厳しい修行の果てに出羽三山のひとつ湯殿山に
湧き出るとある湯水を少しずつ飲む、これには微量の砒素が含まれ
ており、行者の体内に蓄積されることによ腐敗しない体が作られて
いくという仕組みらしい
果たして木乃伊で天然痘のウィルスを百年以上保存できるものかは
全然科学的な根拠もなにもあったものではない、ここの話は単なる
妄想に過ぎないのでホンキにして、新歓コンパで得意になって講釈
するすべき内容ではない

でも物語としては面白いので映画の台本にしてみたが、ウルトラセ
ブンの第１２話じゃないけど、感染病患者に対する偏見を生む内容
とどっかからクレームが来てお蔵入りは必至、そもそも皇室の歴史
を扱っているも不敬罪、とても制作費すらでないという状態となる

そこで日本がだめならとハリウッドに持ち込むと、まあ細かい変更
をすればいいんじゃないのと脚本に手が入り、たちまちＳＦＸてん
こもりのＳＦアドベンチャー映画になり表題が「アバター（痘痕）」

お後がよろしいようでございます
てけてんてんてん

-- 
のりたま＠はっ………………
　　　　　夢か〜ぁ