関東は平地でも雪が積もったくらいだから山はすっかり
雪化粧、これで当分山に行くこともあるまいと思ってい
たところに青空広がる快晴続き、冬枯れの山肌にうっす
ら白く雪化粧した山なみがベランダから見えるんですよ
これは仕方が無いよね、と自動車に道具を詰め込み高尾
の登山口にある駐車場にいつのまにかいた

今回は南側、つまり南高尾山陵をあるくつもりなのだが
登山口が分らず行きつ戻りつし、なんだか民家の軒先み
たいな小路から登りはじめる
雪は残っているが、ときどき足元を取られて滑る程度で
天気は風もなくぽかぽかの小春日和、先週遭難しかけた
ことなどスコーンと忘れて木漏れ陽明るい小道をあるく
途中から高尾の駅から南高尾山陵の路を歩いてきた人と
一緒に歩き出す、追い越されたはずがなにか一緒に歩き
出し結局大垂水峠まで同道する、大工の棟梁みたいな人
で週末は高尾山か丹沢山のどっちかを歩いているという
別にひとりが好きで歩いているわけではなく、週末に夜
の暗いうちから起き出して山に行き一緒に歩いてくれる
奇特な知り合いに恵まれていないだけなので、色んな山
に登った自慢話を聞きながら歩く
途中から稜線の方角が変わったのか積雪が多く風も強く
なり大垂水峠に着く頃にはガチガチに震える思いをした
大垂水峠でバスに乗るつもりで棟梁と分かれる、棟梁は
そこから小仏城山の方に上り相模湖に抜けると言ってた

さてバスは来たかというと、それは分らない、なにしろ
一日2本、土日は4本という心もとないバスで12時に
来る1本が目標だったのに10時に着いてしまったので
バスを待たずにとぼとぼと国道20号を歩き出す

そもそも、歩く人がいないので、歩道がないのは仕方が
無いかもしれないが、歩きにくい
道路脇には、解け残った雪がアスファルトの粉塵を吸い
ドス黒いカタマリとなりわだかまり、歩行者を威嚇する
幅員の足りない急カーブの続く車道は大型のトレーラが
往来する、それでも暖かな陽気に浮かれて里山に抱かれ
て佇む民家の情景などを楽しみながら高尾山口まで歩く
そして帰ってきたのでした

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のりたま@まあしょうがないじゃん