小沢に対する4時間余の事情聴取が終わり、直後に小沢は記者会見と文書での説明を示した。
 しかし、その中身は、小沢が従来言ってきていることと違いはないし、そうなるであろうと予想していたことばかかりで、新しい事実は全くなかった。
 今回の事情聴取は、小沢の一方的な説明を聞くという検察の立場であったのであろう。 

 問題の焦点は二つである。
1水谷建設から5千万円の資金が小沢側に提供されていかどうか
2政治資金収支報告書の作成、チェックに小沢は全く関与していなかったのかどうか
 このうち、1については、水谷建設の元会長の発言は、信用できない、という事実が過去にもある、というし現在脱税の罪で有罪となり保釈中だという事情を勘案すれば、自分に有利になるような対検察発言であるとも思われるから、これも慎重に検証する必要があると思う。
 2については、大いに疑問が残る。
 検察の慎重かつ周到な調査を待つしかない。
いずれにせよ、嫌な話で、国民は、好い加減な幕引きではなく、分かったという形での早期の決着を期待しているのだ。
 村上新八
 村上新八