先に鳩山は、小沢問題で「指揮権発動を考えているのか」という野党からの質問に対して「全く考えていない」と発言した。総理として当然のこどあろう。
 しかし、昨日は、政治資金収支報告書への不記載の問題で、逮捕されている、小沢の元秘書石川衆院議員について、「起訴されないことを望む」という発言をしている。
 これは、間接的な表現ではあるが、広義の「訴訟指揮」とも取られかねない発言であり、軽率な発言であると云わざるを得ない。起訴するかどうかは、証拠と起訴要件を考えて検察が判断する問題だから、政治が関与すべきではないからである。
 党の幹事長であり、今夏の参院選の全面的な差配を頼む小沢を擁護したい気持は分かるが、発言は慎重にも、慎重を期すべきである。
 村上新八