小沢の土地購入資金疑惑で、歪んでしまった民主党党大会で、小沢は検察に対する怒りを爆発させ、検察とは徹底的に戦うと述べた。
 政治資金収支報告書の記載ミスや計算違いの、単なる手続き違反で、秘書らを3人も逮捕とはあまりに横暴過ぎるやり方だというのが小沢言い分だ。
 が、検察が注目しているのは、その資金源が胆沢ダム建設工事に関連してゼネコンからの裏カネではないか、という疑惑なのだ。
 手の込んだカネ回しや銀行からの借り入れ、大金を現金で支払うなど、不自然な行為は、後ろめたいカネだからであろう、と推測しているのである。カネを提供したゼネコン側からの自供もあるのだ。
 だから、そうではない、という反証がないかぎり、検察が追求しようというのは当然である。
 これと戦うといっても、検察庁に殴りこむわけには行かないから、裁判に委ねるしかない。
 この裁判は、3審までゆくであろうから、少なくとも5年は掛かろう。それまで、灰色のまま国民は待っているわけにはゆかないのだ。
 裁判中だからコメントは控えるなどと言わずに、資金源について詳細を納得ゆくように国民に示すか、辞任するか、小沢の闘いはそれに尽きると思う。
 村上新八