菅財務相は、就任の記者会見で記者の質問に答えて「対ドル円レ−トはいろいろな意見をそごうすると95円くらいが適当ではないか」と発言した。
 この発言が忽ち相場に反映して若干値を下げた。 この発言を批判する声もある。
 昨年末、藤井財務相は、逆に「為替相場は市場にまかせる。これに介入するつもりはない」と発言したため、日本は下名在の円高を容認していると取られて、円高に振れ、慌てて藤井がこれを「急激な円高は困る」ということは考えている」と訂正するような発言をした事実がある。
 円高はたしかに、行き過ぎの感があるという思いがあるからの質問だったのでであろう。
 いま現在も高すぎの感は変らないのだから、菅の発言は一概にいけないとは言えないと思う。
 かっての日本では、今回の菅のような口先介入だけでなく、実際に円売りドル買いの実行行為に出たこともあったのである。
 行き過ぎの場合たまには、たまには口先介入も必要ではないかと思う。
 村上新八