1日社民党の福島党首は、普天間移設問題で、「普天間移設は、県外か国外への移設で考えてゆく、先頭に立って進める」と記者団に語り、「6日に開催予定の『沖縄基地問題検討委員会』でその結論を導きたい」と述べた。
 先の前原沖縄、北方担当相と駐日米国大使との会談で、辺野古への決着の非公式の示唆とは、正反対の話であるし、社民党から辺野古代替地の話は聞いたことがない点などを思い合わせると、「社民党は最後まで抵抗しました」という、沖縄県民向けのジェスチュアに過ぎないとも考えられないこともない。
 このような閣内不一致は鳩山内閣では珍しいことではないが、このままでは、社民党の連立離脱の可能性は高くなるばかりである。それは少数党としての生き残りの可能性をも否定することにつながるのである。
 村上新八