鳩山内閣は、新ネルギ-、介護、アジア貿易、農林、観光、研究開発などを軸に雇用を生み出す成長戦略の基本方針を打ち出した。
 鳩山は、「経済のために人間が動かされるのではなく、人間のための経済でなければならない」と例によって抽象的な思弁論を語っているが、「人間のための経済」とは当面は雇用創出にいかに効果的につながるかである。
 これらは、従来から考えられてきた路線であり、目新しいものはない。
 しかし、それぞれの分野でいろいろな課題を抱えており、その実現にはいずれも生易しいものではない。
 それらテ-マ別の課題を的確に捉え、それを克服するための具体策をどう立てるかが成否を左右する。
 国民からかなり評価された、ムダ排除の「事業仕分け」のようには行くまいが、ここからが、民主党内閣の正念場である。頑張って欲しい。
 村上新八