「猫に鈴」会議のCOP20は、先進国、新興国、途上国が三つ巴になってもめにもめている。 その上、会場外には800人ものNGOが騒ぎ出し、警備の警官隊と小競り合いを起こす始末だ。 先進国は2012年までに、後進国に対して150億ドルの資金援助を行うと述べ、そのうち50%の150億ドルを日本が負担するとまで提案しているが、収まりそうにない。 新興国、後進国の大勢は、先進国だけがCO2削減目標を立て、その他は自主目標で進めるという「京都議定書」の延長を望んでいるのだ。 これでは、日本やEUだけが、25−30%の削減目標を立てて苦労することになり、そんなことは呑めるはずはないのだ。 18日が最終日で各国首脳が集まるが、ここで政治合意ができる保障はなにもない。 こんなことをしている間にも地球温暖化は加速度を増して進んでいるのだ。 「猫に鈴」談義をしている鼠どもは、逃げ出すところもないのを知らないのであろうか。 村上新八