鳩山と彼の実母から、合計11億5千万円に上る資金が04年から08年に政治活動のために拠出されたという問題が浮上した。
 この偽装は十数年前から行なわれてきたのだという。
 鳩山は、このことを知らなかったし、今も信じ難い、と言っている。
 秘書は、実母からの借り入れ金だというが、返済の当てはあるのだろうか。鳩山はブリジストンの株を大量に保有しているというから、その株を売却すれば返済できるのかも知れないが、実母であれば、息子に返済させるつもりもないのであろう。
 とすれば、それは贈与になり、贈与税が掛かるはずである。それを払わないでいたとしたら、脱税である。
 鳩山は、先に「議員秘書の不正行為であっても、議員本人の責任はまぬがれない。私だったらバッジを外す」と公言したことがあったが、検察の捜査と裁判の判決如何によっては、その責に任じなければならなくなるであろう。
 村上新八