現在97空港も乱立しているが、このうち当初の予測を上回ったのは4空港のみ、他は50%以下が殆どで中には20%といのもあるという。
 これについて、専門家は「公式を使って計算するのだが、国や地方団体は、都合の良い数字を使って、高く見積もることが多いからだ」と言っているが、それにしても違いすぎる。
 客は来ないから、航空便も少なくなる、益々客が減る、開店休業ということになるのだ。
 民間の新製品開発の予測なら担当者はくび、生産ストップである。
 本当は、所定の計算公式ほ使うにしても、見積もり建設費が先にあって、それをベ−スに利益がでるような料金、デ−タを択んで計算するといういわば「逆算」でやっているからであろう。
 地方議員などからの要望でうちの県でも空港の二つくらいは持とう、という思いから、絶対に「建設」ありき、で計画を立てるからであろう。
 本四架橋も東京湾アクアラインも皆そうだ。基本的には昔の「政治鉄道建設」と何も変ってはいないのだ。
 村上新八