普天間移転問題オバマと鳩山の齟齬
前にも指摘したが、普天間基地移設問題について、オバマと鳩山の認識に齟齬があるようである。
その経緯は次のようである。
先のオバマ訪日時の首脳会談で、鳩山は、沖縄県民に対して、普天間の県外あるいは海外への移転を匂わせ、期待を持たせたことを話し、交代政権だから、今までの経緯を日米の作業部会でよく認識しした上で、県民の思いも聞きながら、早期に決定するつもりだであるが、自分を信頼してくれますか、と問うた。
これに対してオバマは、「信頼しています」と答えた。
これは事実であるらしい。ここで齟齬が生じたのだ。
オバマは、前政権との日米合意である、名護市移転に決着させるから信頼しろというのが「信頼しろ」という意味だと解し、鳩山は、「信頼して、お前に任せる」と言われたものと解釈したのである。
日米作業部会の意味も、オバマは単にいままでの経緯確認と思い、鳩山は、これまでの日米合意に拘らない協議と思ったのである。
この齟齬は、相互の言葉足らず、と確認をしなかったことにある。
鳩山が、日本的な以心伝心のわなに嵌ってしまったことの誤りである。
この齟齬は、日米の力関係から、当初の名護市移転案に落ち着かせるしかあるまい。
村上新八
Fnews-brouse 1.9(20180406) -- by Mizuno, MWE <mwe@ccsf.jp>
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