民主党政権は、省庁提出の予算概算について思い切った「事業仕分け」を行なっている。しかも、議員と民間共同しての事業審査と仕分け配分の多数決決定を公開の場でやる、というまさに革命的なやり方である。
 明治初期に予算制度が成立して以来の革命的な予算査定行為であり、これぞ民主主義政治だの感を深める。
 これに対しては、自民党などから、は乱暴すぎるとか、政治家でもない民間人を入れてやるのは不適切だなどと言う意見が出ているが、いわれなきクレ−ムである。
 裁判にさえ、民間人が参画する時代であるし、思い切った乱暴なやり方でなければ長年溜まりに溜まった「オリ」は削げ取れるものではないからだ。
 ただ、注文したいのは、国民に対するカットした事業のカット理由を納得のゆくように説明することと、それによる余剰官僚をどうするかである。余剰になった官僚がどこかにくっついたのでは人件費の削減にはならないからであるし、又余計な仕事を造るからである。
 村上新八