朝日の11日朝刊の二面に「脱官僚は看板倒れ」と見出しが出ていた。
 これは、日本郵政の社長、副社長に3人官僚OBを、また人事官にに官僚OBを据えたりしたことを言っているのであろうが、これだけをとらえて官僚依存に戻ったとは言えない。
 官僚依存というのは、これまでの自公政権がやってきた次のような、やり方を言うのである。
・官僚が実態的に政策を決めて、政治家がここれを追認するような政策の決め方
・政策を実行するための予算を官僚の利権擁護、拡大とかムダ使いを織り込んだ形で官僚が編成し、政治家がそれを追認するような予算編成と決定
・どこで、どういうプロセスで予算が決まったのか分からないまま、国民に提示される予算
 これは、鳩山政権になって、抜本的に変ったと思う。議員と民間人が仕分け人になって、オ−プンの場で、予算を事業仕分けして検討し、多数決で決定していく、行政刷新会議の予算検討プロセスがそうである。
 これはまさしく「脱官僚」の大きな一歩である。
 村上新八