アフガンの首都カプ−ルで国連職員の宿舎が襲撃され、8名の国連職員が殺された。 

 これはアフガン大統領の決戦投票を妨害しようとするタリバンの攻撃だ、ということは犯行声明で判明している。
 タリバンは、「アフガンの復興を支援しようとしている者はすべて攻撃する」との理不尽極まる声明を出している。
 その一方で、鳩山政権は、インド洋上の給油を期限通りに中止し、他の復興支援に切り替えようとしている。
 これには、現状では日本人を危険にさらすことにもなりかねない。
 アフガンの治安は益々悪化するばかり、だからだ。
 米兵1万名の増派も議会ですんなり通るとも思われない。
 日本のアフガン支援は、中村哲の
農業支援方式が一番良いと思うが、アメリカが武力以外にどんな戦略で、タリバンの制圧を遂行しようとしているのか、をただしてから、決めるべきだ。
 しかし、これも難しい面がある。
 アフガンに派兵しているEU諸国のなかにも、アフガンから撤兵する気配も強いし、武力攻撃を控えれば、タリバンを勇気付けることにもなりかねないからである。
 一体どうするのか、国連で真剣に考えるべき問題である。
 村上新八