民主党政権になって、国会はまだ開催されていないが、官僚と政治家の関係や予算編成プロセスの透明性、公開性が一変したことは認めるし、これが真の民主主義政治だという思いを強くする。
 しかし、「マニフェストに書かれているから」と言う言葉が多すぎる感がある。
 国民は、民主党のマニフェスト掲載政策すべてに賛成して投票したものではないはずだ。
 自民党に嫌気をさして民主党に投票した人もいれば、マニフェストの政策に反対もあるが、全体としてはまあまあ良かろうという判断で投票した人が多いことは事実であろう。
 その意味で、マニフェスト教条主義は止めてもらいたい。
 世論調査などで反対が多い政策については、その政策の意味を十分説明し、納得のゆく形で進めてもらいたい。
 米軍再編問題についても、「マニフェストには、「米軍再編の見直し」とある以上、普天間基地の海外、県外移転もだめ嘉手納統合もだめ、辺野古案に戻ることにした。それは「米軍の意向だから」ではマニフェスト教条主義と変らない。そこに落ち着かざるを得なかった民主党としての解釈を国民に説明すべきである。
 村上新八