22年度一般会計予算の概算要求が出た。総額は95兆円だが、「項目要求」として、項目だけ挙げておいて、後で予算付けをしようというものが、2兆円ほどあるから、実質的には97兆円になる。
 これは、政権交代前の8月末に提出された麻生政権当時の概算要求をほとんどそのままとして、その上に民主党マニフェストの施策に要する7兆円を乗せたために膨らんだものと思う。
 このままだと、赤字国債の発行額が膨大なものになるから、いよいよ、特別会計に切り込まねばならないことになる。
 一般会計と特別会計の関係は、「塩じい」こと塩川元官房長官が「母屋(一般会計)で『おかゆ』を啜っているのに、はなれ(特別会計)では『すき焼き』を食っているようなものだ」と言ったいわくつきの『ムダの本丸』でありながら、官僚の抵抗で、いままで手を付けられないでいた分野である。
 いまこそ、この本丸に切り込むチャンスである。民主党の腕の冴えを期待してい。
 村上新八