民主党政権に変って、政治が大変貌したことは皆が認めるであろう。
 そのなかには、困窮層を助けるための財源ひねり出しのための、優先順位の判断に基づく補正予算カットなどもあるが、これは過渡的なものであるから別であるが、評価できるのは、制度的な変化である。
 中でも、閣議の前の事務次官会議の廃止、官僚を除外した、大臣、副大臣、政務官のチ−ムによるによる各庁予算のまとめ、予算編成過程の透明化など、制度的な大変革は評価できる。
 これこそ民主主義の根幹と言うべきものである。
 その過程で、閣僚が口角泡を飛ばして論争している様子を公開するのもよい。それこそが本当の民主政治であると思う。
 それに加えて、官僚を萎縮させることなく、官僚に、その機能に相応しい新しい役割と働き甲斐を自覚させるような動きが出ることも期待したい。
 村上新八