アフガン支援のあり方を探るためには、現地を見る必要があると、アフガンを訪問した岡田外相の行動は正しい。
 岡田は、首都カブ−ルで、カルザイ大統領など政府の要人と会談はたが、首都でさえカルダイによるテロの危険に満ちている状況を身をもって感じたことであろう。
 アフガンの安定化に必要なものは、インド洋上での燃料補給ではなくて、民生支援と農民の生活向上だ。
 その立派なお手本はあるのだ。
 20年以上フアガンで医療貢献をし、更に、20キロもの用水路まで開設して、農民に耕作地を回復させた医師、中村哲氏の民生事業である。
 この方式こそ、農民に仕事を与え、生活資金稼ぎのためにタリバンに走らなくても済むようになる方法なのだ。
 カネをかけて職業訓練しても、その仕事がないアフガンでは、農業を可能にすることが最大のタリバン対策なのだ。
 岡田外相は、次は中村哲氏に会い、アフガンでの民生支援のあり方について教えを請うべきである。
 村上新八