フランスの情報機関は、9日、スイスのジュネ−ブ近郊にある欧州合同核研究機関に契約技師として働いていたアルジェリア系フランス人の二人の兄弟が、アルカイダ系組織と接触し、テロを計画していた疑いで逮捕したという。
 アルジェリアは、イスラム過激派テロの盛んな国であり、アルジェリア系だから、その過激派テロと何らかの接点があったものであろう。
 彼等がどんなテロを、どこでやろうとしていたのかは、不明であるが、核関係の技師であれば、核兵器製造の技術が伝えられた可能性もないではないのだ。
 核技術の拡散、そしてテロが核兵器を製造したり、入手したりするためのル−トはいくらでもあるのだろう。
 この事件は一つの警告と考えるべきであろう。
 この種の企みは世界中で進行中だと考えねばなるまい。
 これをどう防ぐか、それは極めて困難な問題だ。
 村上新八