北のミサイル
MD試験で護衛艦鳥海が追尾したミサイルを米艦スタンダ−ドミサイルが撃墜した。追尾装置及びミサイルのノ−ズ部分は日本製であるから、純米国産よりも前回を含め飛躍的に精度は上がったかに見える。
今回試験艦は横須賀を母港とし、護衛艦は当然日本の港を母港としているので、一応実戦配備の一部は整った形となる。当然着弾直前よりも速度の遅い打ち上げ直後の方が命中確率は高いので、現在の様に北が航行警報を発していない状況では、日本の防空識別圏に入った段階で撃墜を試みる事になるだろう。
試験に使用されたミサイルの発射は護衛艦や潜水艦からも可能な形状らしいので、配備さえ順調に行えば迎撃はかなり高い確率で可能となる。
尤も、北もそれ程馬鹿では無いだろうから、国際社会から孤立無援となる事が明らかな発射は行わないだろうし、兵站が伴わない状況では中距離ミサイルの発射もあり得ない。 あったとしても、シルクワ−ム程度の試験発射程度で、日本に着弾する可能性のあるものの試射はあり得ない。
カウントダウンの段階で、護衛艦からの艦対地ミサイルで破壊されるだろう。発射兆候での攻撃は法的にも可能なので、アメリカが攻撃する前に日本が攻撃する場合も艦船の位置からはあり得る。
最も困難な状況は、北朝鮮が人工衛星の発射を行うと公表し、航行警報を発した後にミサイルを発射する事である。
今の状況は、単なる駆け引きの道具を見せたに過ぎない。200Kg程度の通常弾頭を発射して世界を敵には出来ないだろう。
Fnews-brouse 1.9(20180406) -- by Mizuno, MWE <mwe@ccsf.jp>
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