社民、国民新党と民主党との政権合意協議が手間取ったが、どうやら基本合意には達したようである。
 問題は、沖縄基地問題とアフガン支援だが、新聞では「鳩山、オバマの初会談を控えて、信頼関係を損ないたくないために、曖昧な表現にしたい民主党と、党の存在を明確化しておきたい社民党との駆け引きだ」と論評している。
 「信頼関係」といは言うが、本音はニュ−ヨ−クタイムスなどで取り上げられ非難を浴びた鳩山論文のこともあって、アメリカを「刺激したくない」ということである。
 そのために、「沖縄県民の心情も踏まえ、沖縄基地のあり方はじめとする2国間の過大について解決を図る」とか「アフガンの実態を踏まえ、支援策を検討する」などの曖昧、模糊とした表現に落ち着いたのであろう。
 こう表現しておけば、双方の面目は立つ、との「玉虫色」的解決法は、アメリカはアメリカなりに解釈してくれればよいという意味も含めて、まことに日本的である。
 村上新八