官僚の政権交代即ち「政治主導」に対する態度は、大きく三つに分かれているようだ。 

 一つは、「官僚は絶対に潰されない」という抵抗派、二つ目は「やれるならやってみろ、お手並み拝見だ」という傍観派。いまひとつは、日頃、これで真っ当だろうか、と疑問をいだき、「この政権交代こそ霞ヶ関を変える絶好のチャンスだと思う若手官僚であり、改革派である。
 後者は、入省10年前後、官僚のやっていることが分かり、まだ初心を忘れず、まだ毒されずにいる正義漢たちである。
 民主党政権は、この改革派の勢力を伸ばさせ、盛り立て、傍観派に邪魔されないようにすべきである。
 改革派の一部には「霞ヶ関革命」などの本を出しているグル−プもあるから、その連中の意見を徴し、支援し、自主的、内発的な改革活動として展開させるようにしたらよいと思う。
 これをにがにかしく思う抵抗派に邪魔されないようにするためである。
 村上新八