鳩山論文を取り上げてアメリカが騒いでいる。
 「米国主導の市場原理主義の行き過ぎ」「アジアの一国としての日本のアイデンティティ確立」「機軸通貨としてのドルの永続性への危惧」などのフレ−ズが勘にさわったらしい。
 が、昨年の米国発金融危機以来、これは世界共通の認識であり、何ら異とするものではない。
 こんな論文で騒ぐのは、従来の日本の対米従属の姿勢が変り、何でも「アメリカ様の言う通りにはならなくなりそうだ」ということに対する懸念であり、これを、子分視していた属国、日本の反抗とでも思ったのであろう。
 それはアメリカの日本に対する傲岸不遜の姿勢を如実に露わにしたものである。が、アメリカにそういう意識を持たせてきたのは、ほかならぬ自民党政府なのである。
 2日よる11時にはオバマと鳩山の電話会談がある、というがそこで何が話し合われるのだろうか。
 村上新八