自宅軟禁されているアウンサン・ス−チ邸に侵入した外国人を泊めた容疑で逮捕収監さそれている、ミャンマ−の野党「国民民主同盟」の指導者、ス−チ−の釈放を求める決議をASEANが行なう可能性がある、という。
 大体が、この事件そのものがミャンマ−軍事政権の「わな」の疑いが濃厚なのだ。ス−チ−邸は、軍によって厳重に警戒されているからである。
 軍は、予定されている総選挙を控えて、ス−チ−が野党に利用されるのを警戒して、この事件をでっあげて、ス−チ−を予防拘禁した疑いが濃厚なのだ。
 ASEANは、今までは、ミャンマ−の国内問題だとして、ス−チ−問題には触らなかったが、今回は、わざわざミャンマ−を訪問してス−チ−との面会を求めたバンギブン国連事務総長も面会を拒否されるなど、ミャンマ−の軍事政権の仕打ちを見かねて、やっと重い腰をあげたのかも知れない。
 しかし、当のミャンマ−の反対のほか、独裁共産党政権であるベトナムも反対するであろうから、この決議がスンナリ通る保障はないのである。
 村上新八