現実路線を模索し始めた民主党
自民党が内乱で混乱を極めるなかで,いよいよ政権交代が目前に迫ってきた、と自覚し始めた民主党は、財源論で叩かれないように、との配慮から、現実的な、つまり財源の裏づけが出来る政策への手直しを模索し出している。これは、政権を取って責任政党となる以上当然である。
選挙目当てのバラマキではなくても、財源の裏づけが危うい政策では、「空手形だの、だまし絵だのと自民党に攻撃されるだけでなく、有権者の信を失いかねないからである。
当初民主党が当てにしていた、霞ヶ関の「埋蔵金」も、その存在を否定していた自民党の景気対策財源として大分使われてしまっているし、新しい財源というと、特別会計のカットや所得控除などの削減を行なって、その分を新政策の財源に回すなどの工夫が必要だ。
それも時間を掛けてやらねばならないから、新政策の施行も一挙にはできない、段階的にやらざるを得ないであろう。
このような点での、民主党らしさ、と現実論の兼ね合いを考えた、納得のゆくマニュフェストを期待したい。
村上新八
Fnews-brouse 1.9(20180406) -- by Mizuno, MWE <mwe@ccsf.jp>
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