反麻生派が企てた麻生おろしの両院議員総会は、執行部の画策で、非公開の議員懇談会に後退、しかも時間は1時間という短時間になった。
 執行部の党内分裂、内部抗争の恥を世間に曝すまい、多少なりとも反麻生のガス抜きになればよい、という配慮が見え見えである。
 麻生は、自分で決めたことではない、執行部ガ決めたことに自分は従ったまでだ、と逃げ口上だが、そうなって一番ほっとしているのは麻生自身であろう。
 非公開で、メディアをシャットアウトすれば、中川秀らの厳しい批判発言などの映像は映らないが、中身は出席者から伝えられるのだ。なかには、小型録音機を持ち込んで録音する奴もいるであろうから、非公開であるために、歪められて過大に伝わることも少なくないではなかろうか。
 非公開が、自民党の選挙対策としてよかったかどうかは疑問である。
 村上新八