終始、笑顔を絶やさず、一生懸命に頑張ったイタリアサミットでの麻生だったが、気の毒にも空振りで終わった。
 温暖化防止問題は新興国との呼吸が合わず、北朝鮮問題は、お付き合い程度、ロシアとの北方領土四島問題も全く実りなしと、手ぶらでの帰国となった。
 そして待ち受けるのは、麻生おろし旋風て゛真っ二つの自民党である。
 いまさら、自民党総裁選を前倒しして、総理の首をすげ替えてみても、自民党のバタバタ劇は却って国民に愛想をつかされるだけであろう。
 こなんバタ足では、野党に一直線で寄り切られるだけである。
 そんな苦渋を笑顔に隠して、外面に現さない麻生は大した役者ではある。
 村上新八