6月にイスラエルの潜水艦が浮上したままスエズ運河を通過し、紅海に出たと報じられている。
 この潜水艦には、核ミサイルを搭載している可能性もあり、イスラエルの最大の懸念材料であるイランの核開発に対する牽制のねらいがあるものと見られている。
 イランは、核拡散防止条約(NPT)にも加盟しており、IAEAの査察も受け入れてはいるが、ウランの濃縮を行なっているといわれる未申告の核施設
が解明されていない点が気になる。
 イスラエルはかって、シリアで建設中の原子炉弾道弾で破壊はしたことがあった。イランにもこのような行為に出るとは思われないが、クレイジ−なアフマディネジャド大統領を刺激し、核開発に一層の力を注がせることになるであろうことだけは確かである。
 この潜水艦の今後の動きを見守りたい。
 村上新八