イランの大統領選に対する改革派の反対運動は表面的には、沈静化したようだが、疑惑の念は解消されたわけではない。
 5日には聖地コムにある神学生グル−プが、政府は「不正を訴える候補者の不満を無視し、平和な抗議活動を抑えつけた」と述べ、護憲評議会に対しても「もはや正しい判断を下せない」と切りすてた。
 イランは、政教一体の国柄だから、この神学生グル−プの抗議は、一般大衆にかなりの影響力を持つものとみられる。
 深刻なインフレ下にあると言われるなかで、政府の舵取り如何によっては、この潜在マグマが爆発する可能性は低くはなくないと思われる。
 村上新八